個人開発者のCalvares氏は1月18日(火)、野球音楽アクションゲーム『Kovox Pitch』をPC(Steam)へ向けリリースした。
『Kovox Pitch』では、いかにも野球好きな格好をした少年を操作し、ピッチングマシーンから放たれる球を楽曲のリズムに乗って打ち返していく。一見シンプルなようにも思えるが、タイミングにあわせてバットを振るだけでなく、ボタンの長押し、連打、球の色の変化や手前と奥のふたつの空間に応じた切り替え、指定された回数打たなければならない球が登場するなど意外な難しさを秘めた作りだ。
楽曲の種類は、激しいロックサウンドからウィスパーボイスが心地よい穏やかなものまでさまざま。ロシアのアーティストの曲を含む計40トラックがプレイでき、好みの音源をアップして楽しめるエディター機能も搭載されている。
![野球音ゲー『Kovox Pitch』発売。孤独を抱えた少年がリズムに乗って、自ら開発したピッチングマシーンの球を一心不乱に打つ_001](https://news.denfaminicogamer.jp/wp-content/uploads/2022/01/b29370a7929732d1951a1ad4a8097226-8.jpg)
![野球音ゲー『Kovox Pitch』発売。孤独を抱えた少年がリズムに乗って、自ら開発したピッチングマシーンの球を一心不乱に打つ_002](https://news.denfaminicogamer.jp/wp-content/uploads/2022/01/ss_857d06f3a51049c50a75dd0a3be1ae23fb431368.jpg)
また、アニメ風の絵柄の少年に対し、背景がリアルな3Dのグラフィックで描かれたユニークなビジュアルも特徴。マップは全8種があり、ビルの屋上に電車が走る駅のホーム、光り輝く観覧車に臨んでのバッティングといったロケーションの数々を堪能することが可能だ。
さらに、本作にはストーリーモードも用意されている。ピッチングマシーンはよく見るとスクーターに積まれているが、これは諸事情で家庭を離れている父親と会えず寂しさを募らせた少年が、その穴を埋めるため自らガレージで開発したものだという。どこかぎこちなさを抱えた家族の関係と、孤独へ抗うように一心不乱にバットを振り続ける少年の行く末にも注目したい。
![野球音ゲー『Kovox Pitch』発売。孤独を抱えた少年がリズムに乗って、自ら開発したピッチングマシーンの球を一心不乱に打つ_003](https://news.denfaminicogamer.jp/wp-content/uploads/2022/01/8d66fc6b6ccc27d948c4d3bdcb699fc5.jpg)
『Kovox Pitch』は、Steamにて1120円で販売中。日本語には非対応となっているが、1月25日(火)までは10%オフの1008円(各税込)で購入できる。なお本作を開発したCalvares氏は、2019年に卓球を題材にした音楽アクションゲーム『Lofi Ping Pong』をSteamでリリースしており、同作はNintendo SwitchやiOS/Androidにも移植されている。