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バンダイナムコホールディングスが2022年3月期の第3四半期決算短信を公開。「ガンプラ」の海外展開の拡大などにより前年を上回る業績に

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 バンダイナムコホールディングスは2月8日、2022年3月期の第3四半期決算短信を公開した。

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(画像はバンダイナムコホールディングス公式サイトより)

 当第3四半期連結累計期間においては、新型コロナウイルス感染拡大が大きな影響を与えた前年同期を上回る業績となった。各事業において、顧客のライフスタイルや嗜好の変化に素早く対応したことや、グループの幅広い事業のポートフォリオが効果を発揮したとしている。

 結果として、経営成績は売上高6283億1100万円(前年同期比15.6%増)、営業利益は921億5300万円(前年同期比26.4%増)、経常利益は955億5800万円(前年同期比27.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は617億0300万円(前年同期比21.9%増)となった。

 ゲームをはじめとするデジタル事業においては『テイルズ オブ アライズ』などの新作タイトルや、既存タイトルのリピート販売が好調に推移した。ネットワークコンテンツでは主力タイトルが安定的に推移したものの、好調だった前年同期にはおよばなかったという。

 全体を通して、新規大型タイトルの投入が増えたことで開発費等の初期投資が先行し、デジタル事業における売上高は2423億2100万円(前年同期比4.6%減)、セグメント利益は376億3300万円(前年同期比20.5%減)となった。

バンダイナムコHDが決算短信を公開。2022年3月期の第3四半期_002
(画像はSteam『テイルズ オブ アライズ』販売ページより)

 トイホビー事業では『機動戦士ガンダム』シリーズのプラモデルなど大人向けの商品が海外展開の拡大により好調に推移。売上高は2859億5700万円(前年同期比27.3%増)、セグメント利益は507億6500万円(前年同期比40.2%増)となっている。

 映像音楽事業については『機動戦士ガンダム』、『ラブライブ!』『アイドルマスター』シリーズといったIP関連のライセンス収入が大きく貢献。ライブイベントについても配信や新技術の活用など、環境変化に対応した取り組みがにより、前年よりも開催回数が増加した。売上高は352億9200万円(前年同期比67.2%増)、セグメント利益は35億1900万円(前年同期比449.6%増)を記録している。

 クリエイション事業にあっては『機動戦士ガンダム』、『ラブライブ!』シリーズの新作映像の制作収入は増加したものの、コスト先行のビジネスモデルのため利益への貢献は限定的にとどまる。結果として売上高は245億0300万円(前年同期比50.3%増)、セグメント利益は16億1200万円(前年同期比39.4%減)となった。

 アミューズメント事業においては新型コロナウイルスの影響を受けたものの、国内アミューズメント施設の既存店売上高が前年同期比で120.7%となり、回復の兆しが見えたという。また、欧州やアジアでも同様の流れが見られるようだ。売上高は613億9500万円(前年同期比44.4%増)、セグメント利益は43億3300万円(前年同期は97億4300万円のセグメント損失)となっている。

 2022年3月通期の見通しとしては、売上高8100億円、営業利益960億円、経常利益990億円、最終利益670億円を見込む。

 そのほか詳細についてはバンダイナムコホールディングス公式サイトの「IR・投資家情報」ページを参照されたい。

ライター
1998年生まれ。静岡大学情報学部にてプログラマーの道を志すも、FPSゲーム「Overwatch」に熱中するあまり中途退学。少年期に「アーマード・コア」「ドラッグ オン ドラグーン」などから受けた刺激を忘れられず、プログラミング言語から日本語にシフト。自分の言葉で真実の愛を語るべく奮闘中。「おもしろき こともなき世を おもしろく」するコンピューターゲームの力を信じている。道端のスズメに恋をする乙女。

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