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世界的人気の単語推理パズルゲーム『Wordle』高齢女性監禁事件の解決に貢献。日課の報告が届かないのを不審に思った家族が通報するきっかけに

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 ネット上で爆発的な人気を博している単語当てパズルゲーム『Wordle』の成績を娘と日々シェアしていた80歳のアメリカ在住の女性が、日課が途切れたのをきっかけに監禁事件に巻き込まれていたことが発覚し、窮地を救われた。

 『Wordle』は、2021年10月より無料で公開されているブラウザゲーム。正解が1日おきに変わる隠された5文字の英単語を、最大6回までの回答権を通じて文字列の合否判定から推理していく。

 リリース当初はアクセス数が少なかったものの、プレイ結果をTwitterで共有できる機能を12月に実装したところ、海外を皮切りにたちまちユーザー数が増加。世界中で30万人が楽しむヒット作へとわずか2ヵ月で成長を遂げ、2022年2月には数億円規模とも言われる価格でニューヨーク・タイムズ社に買収されるまでに至った。

『Wordle』スコアのシェアをきっかけに人質事件が解決_001
(画像は『Wordle』公式サイトより)

 同作はシンプルなルールで気軽に楽しめることから、世代を問わず幅広いプレイヤー層を有しており、事件の当事者となったデニース・ホルト氏もそのひとりだ。2月6日(日)の深夜にイリノイ州・シカゴの自宅で単身眠りについていた同氏が目覚めると、裸で血だらけの30代の男性からハサミを突き付けられていた。

 窓ガラスを割って侵入した際に身体を負傷したとみられる容疑者は、「危害を加えるつもりはない」と伝えながらもホルト氏を地下のトイレに閉じ込める。ときを同じくして、母親からメールで毎日送られてくる『Wordle』の記録が届かないのを不審に思ったワシントン州・シアトルに住む娘が、メッセージの呼びかけにも応答がないことからシカゴ警察へ通報を行った。

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シカゴ(画像はシカゴ市公式サイトより)

 事件性を察知した警察が安否の確認に訪れると、割れた窓に付着した血の跡から監禁が判明。しばらく膠着状態が続いたのち、容疑者の侵入からおよそ21時間後にホルト氏は救出された。

 同氏に大きなケガはなく、「こんなことが自分の身に起きるなんて夢にも思わなかった。本当に運がよかったです」と話している。警察によれば、容疑者は凶器を手にしての住居侵入や誘拐など複数の疑いで追訴される見通しだという。

ライター
フリーランスの翻訳者を経て、2021年より編集アシスタントとして加入。京都の町屋で猫と暮らす。
Twitter:@dashimaruJP

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