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「実写と区別がつかない」と話題になった『マトリックス』の技術デモがサンプルとして無料配布。デモ中に登場した建物や車両、群衆に触れながら各種機能の活用法を検証できる

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 Epic Gamesは4月6日(水)、ゲームエンジン「Unreal Engine 5」を正式リリースした。

 これにあわせ、2021年12月に配信された技術デモ『The Matrix Awakens: An Unreal Engine 5 Experience』(以下、The Matrix Awakens)に用いられた都市や車両、群衆のサンプルが公開されている。

 『The Matrix Awakens』は映画『マトリックス』の世界を元としたもので、映画に関わったスタッフとラオ・ウォシャウスキー監督、Epic Gamesにくわえ、SideFX、Evil Eye Pictures、The Coalition、WetaFXなどのパートナー企業による協力のもと制作された。

 数十億におよぶポリゴンのソースアートをエンジン内で使用可能とする「Nanite」、照り返しなどの間接光までをもリアルタイムでシミュレートする「Lumen」などにより、映画さながらの写実的なビジュアルをインタラクティブに体験することを可能にしている。

 くわえて、ゲーム内の車両やキャラクターの服、建物の破壊といった動きの部分には「Chaos」物理システムが活用されており、まったく同じ事故が再度起こることはないとうたう。

 この圧倒的な映像表現を見せつけた技術デモは「現実と見分けがつかない」「怖いくらいリアル」などといった多くの反響を集めた。今回公開されたサンプルは、その広大かつ魅力的な環境をもとに、上述した「Nanite」、「Lumen」、「Chaos」などの機能がどのように用いられているのかを検証できるものである。

 サンプルは建物車両群衆の3つに分けてダウンロードすることも可能だ。「建物」アセットには24の建物キット44のサンプル建築、「車両」アセットには13台の運転可能な車両、「群衆」アセットには12の頭部と6のボディなど、それぞれ交換可能なキャラクターのコレクションが収められている。

 なお、『マトリックス』の権利が関わる部分は収録されていないことには留意されたい。デモの後半部分である、オープンワールドの街並みを手にできるといった次第だ。

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(画像はUnreal Engine「City サンプル」配信ページより)

 『The Matrix Awakens』はPS5、Xbox Series X|S向けに無料で配信中。同作のサンプルはEpic Games Storeの「Unreal Engine」カテゴリ、マーケットプレイスのタブより無料でダウンロードすることができる。すでに『トゥームレイダー』の新作などが発表され、今後のゲーム業界における活躍が期待される「Unreal Engine 5」の世界に触れてみてはいかがだろうか。

ライター
1998年生まれ。静岡大学情報学部にてプログラマーの道を志すも、FPSゲーム「Overwatch」に熱中するあまり中途退学。少年期に「アーマード・コア」「ドラッグ オン ドラグーン」などから受けた刺激を忘れられず、プログラミング言語から日本語にシフト。自分の言葉で真実の愛を語るべく奮闘中。「おもしろき こともなき世を おもしろく」するコンピューターゲームの力を信じている。道端のスズメに恋をする乙女。

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