Epic Gamesは4月6日(水)、ゲームエンジン「Unreal Engine 5」を正式リリースした。
Unreal Engine 5.0 をリリースしました。
— アンリアルエンジン (@UnrealEngineJP) April 5, 2022
これより全ての開発者が #UE5 を利用できるようになります! pic.twitter.com/tT7D3atzWl
これにあわせ、2021年12月に配信された技術デモ『The Matrix Awakens: An Unreal Engine 5 Experience』(以下、The Matrix Awakens)に用いられた都市や車両、群衆のサンプルが公開されている。
City Sample は昨年末に公開した #TheMatrixAwakens の都市シーンが #UE5 によってどのように制作されたのか紐解きます。
— アンリアルエンジン (@UnrealEngineJP) April 5, 2022
このプロジェクトではビル、車両、MetaHuman の群衆を元に構成されている完全なサンプルだけでなく、それぞれを個別のパックとしても提供しています。https://t.co/vAD7d0uRx4
『The Matrix Awakens』は映画『マトリックス』の世界を元としたもので、映画に関わったスタッフとラオ・ウォシャウスキー監督、Epic Gamesにくわえ、SideFX、Evil Eye Pictures、The Coalition、WetaFXなどのパートナー企業による協力のもと制作された。
数十億におよぶポリゴンのソースアートをエンジン内で使用可能とする「Nanite」、照り返しなどの間接光までをもリアルタイムでシミュレートする「Lumen」などにより、映画さながらの写実的なビジュアルをインタラクティブに体験することを可能にしている。
くわえて、ゲーム内の車両やキャラクターの服、建物の破壊といった動きの部分には「Chaos」物理システムが活用されており、まったく同じ事故が再度起こることはないとうたう。
この圧倒的な映像表現を見せつけた技術デモは「現実と見分けがつかない」、「怖いくらいリアル」などといった多くの反響を集めた。今回公開されたサンプルは、その広大かつ魅力的な環境をもとに、上述した「Nanite」、「Lumen」、「Chaos」などの機能がどのように用いられているのかを検証できるものである。
サンプルは建物、車両、群衆の3つに分けてダウンロードすることも可能だ。「建物」アセットには24の建物キットと44のサンプル建築、「車両」アセットには13台の運転可能な車両、「群衆」アセットには12の頭部と6のボディなど、それぞれ交換可能なキャラクターのコレクションが収められている。
なお、『マトリックス』の権利が関わる部分は収録されていないことには留意されたい。デモの後半部分である、オープンワールドの街並みを手にできるといった次第だ。
『The Matrix Awakens』はPS5、Xbox Series X|S向けに無料で配信中。同作のサンプルはEpic Games Storeの「Unreal Engine」カテゴリ、マーケットプレイスのタブより無料でダウンロードすることができる。すでに『トゥームレイダー』の新作などが発表され、今後のゲーム業界における活躍が期待される「Unreal Engine 5」の世界に触れてみてはいかがだろうか。