ケイブは4月13日(水)、2022年5月期の第3四半期決算短信を発表した。
発表によれば、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が11億7900万円(前期比13.8%減)、営業損失7億2800万円(前年同期は営業損失5300万円)、経常損失7億2700万円(前年同期は経常損失5500万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は7億3000万円(前年同期は6700万円)となった。
ゲーム事業においては『ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい!~』が主力コンテンツとして牽引。経年などによる売上減少によって厳しい状況が継続しているが、期首から取り組んでいる運営体制の見直しや品質向上のための改良、年末年始イベントなどの影響によって、新規ユーザー数や売上は回復傾向にあるとのことである。
今後は既存ユーザーの満足度向上を優先課題とし、コスト構造の最適化を図りながら持続可能性を高める取り組みを進めていくという。
「東方Project」のIP許諾を受けた新規ゲーム開発においてはすでにシューティングの基幹部分の開発に移行しており、スケジュール通りに進行中である。
スマートフォンゲーム制作委員会については、将来の収益獲得を期待できるクオリティを確保することが困難になったとして、3月18日(金)開催の取締役会において解散を決議されている。
これらの結果、ゲーム事業セグメントにおける売上高は5億5600万(前期比49.6%)となり、セグメント損失は5億7400万円(前年同期は3500万円)となった。
動画配信関連事業では、独自の対面占いライブプラットフォーム「占占」(sensen)の新たな販路開拓および顧客流入試作として「占占の館」の開業準備を進めている。今後は引き続き品質向上を図りつつ「占占の館」からの集客を促進、それぞれの強みを生かす効果的なプロモーションを実施していくという。
連結子会社であるcapableについては、ライブ配信事業とYouTube事業が継続的に売り上げを獲得し、デジタルマーケティング事業も堅調に推移。当第3四半期においても当初の想定を上回る販売となり、グループ全体の売上獲得に貢献した。
また、在外子会社である凱樂數位股份有限公司(Cave Interactive Taiwan Co., Ltd.)については、2022年1月のリリースを目標にライブ配信アプリの開発を進めていたものの、正式にサービスを行えるクオリティを確保することが難しいという結論に達し、2021年12月時点で開発中止が決定した。この決定に伴い、1月14日(金)開催の取締役会にて同社の解散および清算も決まっている。
結果として、動画配信関連事業における売上高は6億2300万円(前期比135.5%増加)、セグメント損失は1億5300万円(前年同期は1700万円)となった。
当第3四半期連結累計期間末における総資産は全連結会計年度末に比べて1億8900万円増加し、16億0800万円となる。一方同期間末における負債は前年度末と比較して1600万円増加し、3億7600万円となっている。純資産は前年度末から1億7200万円増加し、12億3100万円に達した。
詳細については、ケイブのIR情報ページも参照されたい。