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「そんな発表で大丈夫か?」Nintendo Switch版『エルシャダイ』の制作をゲームクリエイター・竹安佐和記氏が発表。気になる作品の概要は原作11周年の4月28日に公開

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 crimの代表取締役でゲームクリエイターの竹安佐和記氏は4月18日(月)、同社の公式YouTubeチャンネルで公開した動画にて、アクションゲーム『El Shaddai ASCENSION OF THE METATRON』(以下、エルシャダイ)のNintendo Switch版を制作していると発表した。

 なお、映像では原作ゲームの後日譚が描かれた小説『Elshaddaiセタ記』最終9巻を4月28日に発売する決定や、特別展「エルシャダイ11周年記念展」を東京・新宿のギャラリーエルシャダイで4月29日(金)から5月1日(日)まで開催する予定も明らかとなっている。

  PS3とXbox 360へ向けて2011年に発売された『エルシャダイ』は、旧約聖書のひとつに数えられる「エノク書」をモチーフにした神話のストーリーや絵画のようなビジュアル表現、そして連打や同時押しなどボタンの入力でアクションが変わるシンプルかつ奥深いアクションを特徴とする作品である。また、ゲーム中の登場人物「ルシフェル」と「イーノック」が交わす「そんな装備で大丈夫か?」、「大丈夫だ、問題ない」、「一番いいのを頼む」などのセリフは、インターネットミームとして大きな注目を浴びた。

 加えて、crimが2018年に関連する動画・画像のフリー素材を公開したところ、転職サイトの広告からオンラインゲームのPR、神奈川県警による交通安全の呼びかけまでWeb上のさまざまな場面に登場し話題が再燃。2021年9月にはSteamでHDリマスター版も発売され、同時期に再び流行した『クッキークリッカー』とセールスランキングでしのぎを削り合っていた

エルシャダイのフリー素材-ルシフェル
©crim
(画像はElshaddai無料倉庫で配布中のデータより抜粋)
エルシャダイのフリー素材-ルシフェル
©crim
(画像はElshaddai無料倉庫で配布中のデータより抜粋)

 竹安氏が告知した今回の映像によると、ファンの間ではSteam版が発売された当時から「Nintendo Switch版をぜひ出してほしい」との声が寄せられており、制作を続けているという。また、4月28日(木)の映像に発売日などの具体的な情報は含んでいないものの、制作会社の紹介で自分たちを追い込み「かならず発売する」との強い決意を込めているようだ。

 『Elshaddaiセタ記』については1巻につき約50枚の挿絵や追加エピソードを収録しており、全9巻のいわゆる“完全版”を一気読みできるタイミングとなっている。また、ギャラリーエルシャダイは約2年ぶりのオープンで、来場者には帯が新しくなった増刷版の『Elshaddaiセタ記』1巻が無料でプレゼントされるようなので、興味があればぜひ訪れておくとよいだろう。

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「そんな装備で大丈夫か?」が伝説的なネットミームになって10年──Steam版発売を機に聞く、開発者個人が『エルシャダイ』の権利を取得するまでの裏側

『エルシャダイ』のディレクターを務める竹安氏は数年にわたる交渉の末、オリジナル版の発売元から個人でIPの権利を取得した逸話を持つ。

電ファミニコゲーマーでは、そんな竹安氏へインタビューを敢行。Steam版発売にいたる経緯のほか、ニコニコ動画を中心に流行したネットミーム化の分析や、個人である竹安氏がどのようにして権利を獲得したかなどの話題について伺った。

「大丈夫だ、問題ない」を生み出した男は、いったいどんな人物なのか。いちばんいいインタビューにて、『エルシャダイ』に迫る。

ライター
2019年11月に電ファミへ加入。小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きなゲームは『アクトレイザー』『モンスターファームアドバンス2』『新・世界樹の迷宮2』など。
Twitter:@fuyunoyozakura

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