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『クッキークリッカー』『エルシャダイ』が一時Steamの売り上げランキング上位を占める。10年ぶりに蘇ったふたつの有名作品が好調なセールスを記録

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 PC向けゲーム配信プラットフォームのSteamにおいて強烈な存在感を示す、2作の伝説的タイトルが話題を集めている。

 放置系ゲームの元祖としてジャンルの礎を築き、多くの後続作を生み出した『クッキークリッカー』「そんな装備で大丈夫か?」のセリフがネットミームとして爆発的な流行を果たし今なお語り継がれる『El Shaddai ASCENSION OF THE METATRON』(以下、エルシャダイ)。

 奇しくも同日にリリースされ、およそ10年の月日を経て令和3年の世に再び現れた両作をめぐるネット上の反応を、Twitterの投稿やSteamでのレビューの内容を交えて紹介する。

 なお両作の詳細については弊誌で紹介記事(『クッキークリッカー』)インタビュー記事(『エルシャダイ』)を掲載しているので割愛とし、興味のある方はあわせてご覧いただけると幸いだ。

 いずれも9月2日(木)に配信を開始した『クッキークリッカー』と『エルシャダイ』は、前者が2013年にブラウザゲームとして、後者が2011年にPS3およびXbox 360に向けてリリースされている。『クッキークリッカー』はリマスター版の形で、『エルシャダイ』は移植版という形で登場し、発売直後からSteamの売り上げランキング上位を占める好調ぶりを博している。

 懐かしの名作のSteam版リリースを受け、ネット界隈は発表後騒然となった。Twitterにおいては「Steamで出るのほんと激アツ」「この令和の時代に来たのかお前、、、」など衝撃に揺れながらも好意的に受け止める感想が目立ち、中には当時の体験を振り返るツイートや興味はあるがSteamに馴染みがないといった以下の意見も。

「学生の頃クッキー増やしたくて学校行く前にクッキークリッカー起動して、帰ってきたらクッキー増えてて嬉しかったな。」

「やってみたいけど、steamってなに?というところから始まる」

 また、両作を知る当時のファンからは「時空が歪む」といった声も多数見受けられた。

「エルシャダイ対クッキークリッカーという時空が歪んだsteam」

「マジで令和の時代にクッキークリッカーとエルシャダイが競り合ってるの意味が分からない」

「エルシャダイにクッキークリッカーっていったい何年前なんだ…」

 続いてSteamのレビュー欄では、ネットミームにもなった両作の代表的フレーズを引用した投稿が散見された。なおどちらのタイトルも、本稿執筆時点では非常に高い評価を獲得していることもお伝えする。

『クッキークリッカー』『エルシャダイ』が一時Steamの売り上げランキング上位を占める。10年ぶりに蘇ったふたつの有名作品が好調なセールスを記録_001
(画像はSteam『クッキークリッカー』レビューページより)
『クッキークリッカー』『エルシャダイ』が一時Steamの売り上げランキング上位を占める。10年ぶりに蘇ったふたつの有名作品が好調なセールスを記録_002
(画像はSteam『エルシャダイ』レビューページより)

 この盛り上がりに対し、『エルシャダイ』の権利を個人で取得し今回の移植を手がけた竹安佐和記氏も反応を示した。

 お菓子と神話をテーマにした作品間における、熾烈な売上合戦の行方にも注目が集まるこのたびのブーム。最後に、今回の移植は両作とも単なる再販に留まらないという点にも触れておきたい。

 『クッキークリッカー』はクラウドセーブの実装を筆頭に機能面での各種アップグレードを施しているほか、『マインクラフト』の音楽を手がけたC418氏によるクールで現代的なBGMも新たに追加されている。

 一方の『エルシャダイ』では、同時にリリースされたサウンドトラックの音源が当時よりも高品質なものへと改善されており、フルオーケストラ演奏による多くの楽曲をクリアな解像度で楽しむことが可能だ。

 『クッキークリッカー』は520円、『エルシャダイ』は3980円にてPC(Steam)で販売中。『エルシャダイ』はリリースを記念したセールを開催しており、9月9日(木)までの期間は19%オフの3223円(各税込)で購入できる。

ライター
フリーランスの翻訳者を経て、2021年より編集アシスタントとして加入。京都の町屋で猫と暮らす。
Twitter:@dashimaruJP

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