悟空のきもちTHE LABOは4月19日(火)、ランドセルに取り付けてキャリー化が可能なスティック型グッズ「さんぽセル」の発売を開始した。実際の小学生の発想から生まれ、注文から到着まで4ヵ月待ちの状態となっている同商品の収益の一部は、「廃校に巨大テレビで遊べるゲーム部屋を作る」という彼らの夢を実現するための資金に使われる予定だ。
2021年11月の発表後大きな反響を呼び、すでに第5期分の生産も決定している「さんぽセル」は、独自の特許技術により国内のすべての規格の縦型ランドセルに取り付けが可能な2本のスティック。伸縮自在な構造で95cmから150cmまでの幅広い身長に対応し、運搬にかかる負担を90%前後まで軽減するという。
同商品のアイデアを考え出したのは、栃木県日光市で廃校を活用した施設として開放されている「旧野口小学校」へ遊びに集まった小学生たちだ。
雨の日の遊び場がなく「Nintendo Switchがほしい」と相談されたのをきっかけに、運営元のSMYLHが「自分たちで稼いでみたら?」と提案。食べられるメロンパン型マスク「マスクパン」など、ユニークな発想に基づく子どもの企業を支援する悟空のきもちTHE LABOから夏休みに商品開発のレクチャーを受け、特許の取得まで成し遂げた。
子どもの夢とアイデアを形にするため、健康被害を研究する医学生や自動車の安全部品などを製造するアオキシンテックといった大人たちも協力。たび重なる試作と小学生らによる使用実験を経て、本体にアルミフレームを採用してわずか280gの軽量化を果たした「さんぽセル」が誕生した。
「さんぽセル」の販売価格は5940円(税込)。重さによる健康被害「ランドセル症候群」の改善にも期待が見込まれるという同商品の執筆時点で注文した場合の配送予定は2022年8月下旬とされている。