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カプコンが2023年3月期第1四半期の決算短信を公開。前年同期の反動で減収減益となるも『モンスターハンターライズ:サンブレイク』は200万本を達成する好調な滑り出し

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 カプコンは7月26日(火)、2023年3月期第1四半期の決算短信を公開した。

 同期においてはグローバル市場への対応のため、デジタル販売の強化を主軸とした成長投資を積極的に推し進めたとしている。主力シリーズの大型タイトルの投入やデジタル販売を通じたリピートタイトルの継続的な販売強化により、コンテンツの価値向上に注力。映像やライセンス商品、eスポーツとの連携も強化し、アミューズメント関連事業との協働も進めることで業績の安定的な拡大に努めたとのことだ。

 一方で、前年同期で複数の大型タイトルの販売を行っていた反動もあり、大幅な減収減益となっている。当第1四半期の売上高は252億3200万円(前年同期比47.9%減)、営業利益は120億6100万円(前年同期比48.9%減)、経常利益は128億300万円(前年同期比46.4%減)、四半期純利益は90億700万円(前年同期比48.1%減)を記録した。

 セグメント別では、デジタルコンテンツ事業において『モンスターハンターライズ』の拡張コンテンツ『モンスターハンターライズ:サンブレイク』を6月末に発売し、高い評価と安定した人気を集めた。販売本数は200万本を達成するなど好調な滑り出しを見せ、業績に大きく貢献。『モンスターハンターライズ』本編の累計販売本数は1000万本を突破している。

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(画像はSteam『モンスターハンターライズ:サンブレイク』販売ページより)

 あわせて6月にはデジタルイベント「カプコンショーケース」を開催。主力タイトルや新規タイトルの最新情報を公開することでIPの認知拡大をはかり、セール販売との相乗効果によってシリーズの過去タイトルを中心としたリピートタイトルの販売拡大が収益を押し上げたという。

 結果として、前年同期における複数の大型タイトルの販売の影響で反動減とはなりつつも、売上高は198億6000万円(前年同期比54.8%減)、営業利益は125億4100万円(前年同期比48.7%減)となった。

 アミューズメント施設事業については、まん延防止等重点措置の全面解除による来店客数の回復にくわえて、既存店での効率的な店舗運営や新業態での出店効果により増収増益。当第1四半期では4月に「クレイジーバネット イオンモール常滑店」をオープンし、施設数は43店舗となっている。

 同セグメントでは売上高は32億8600万円(前年同期比37.5%増)、営業利益は1億8600万円(前年同期は営業損失6300万円)を記録した。

 アミューズメント機器事業では、厳しい市場環境の中で新機種『月華 雅』を4月に発売、順調に推移したという。あわせて2021年2月に投入した『バイオハザード7 レジデント イービル』は市場での長期稼働を受け、リピート販売を行ったとのことだ。

 この結果、売上高は6億4900万円(前年同期比49.3%減)、営業利益は2億7000万円(前年同期比11.1%増)を記録している。

 その他事業としては、主力IPを活用した映像化の推進やキャラクターグッズ展開などに注力。その一方でeスポーツにおいてはグローバル規模でのユーザー層の裾野拡大に向けた施策を推進し、世界19地域124か国で開催するオンライン大会「CAPCOM Pro Tour 2022」を5月から実施するなどの取り組みを行ってきた。

 こちらでは、売上高は14億3500万円(前年同期比72.5%増)、営業利益は8億1800万円(前年同期比69.7%増)を記録したとのことだ。

 将来予測については2022年5月11日(水)に公開された決算発表時の業績予想に変更はないとしている。本件の詳細については、カプコンの公式IR情報ページも参照されたい。

編集者
オーバーウォッチを遊んでいたら大学を中退しており、気づけばライターになっていました。今では格ゲーもFPSもMOBAも楽しんでいます。ブラウザはOpera

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