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インディーゲームと現代美術の展示『art bit – Contemporary Art & Indie Game Culture – #2』が開催中。『アンダーテイル』や『チコリー 色とりどりの物語』も展示

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 「ホテル アンテルーム 京都」は、同施設内のスペース「GALLERY9.5」にて、インディーゲームと現代アートを融合した展覧会『art bit – Contemporary Art & Indie Game Culture – #2』を8月5日(金)より開始した。

 会期は10月1日までとなる。

インディーゲームと現代美術の展示『art bit - Contemporary Art & Indie Game Culture_001

 「ホテル アンテルーム 京都」は、京都市南区にある宿泊施設だ。「アート&カルチャー」をコンセプトに、京都周辺の文化情報を積極的に発信している。この度開催される『art bit – Contemporary Art & Indie Game Culture – #2』では、現代アートのゲーム性インディーゲームの芸術性に迫るとともに、京都で育まれ、世界に広がっていったゲームカルチャーの現在に着目した展示となる。

 2年目となる今回の展示では、新たにアナログゲーム作品ゲームの学術研究に関する展示も行われ、アート体験をゲームとして楽しめるゲームセンターのような展示が施される。展示企画は日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit」と連動したものとなっており、ゲームイベントとしても充分に期待できるものだろう。

 今回の展示ではインディーゲームとして『UNDERTALE』や塗り絵の力で白黒の世界を冒険するアドベンチャーゲーム『チコリー 色とりどりの物語』など、広く評価されているインディーゲームが展示される。

 さらに、ロープ型のコントローラーを使用するアクションゲーム『イセキクライマー -RuinsClimber-』やブラインドとブランデーグラスのコントローラーで戦う2人対戦ゲーム『ボス,ブラインド,ブランデー』など、一風変わったインディーゲームも用意される。

インディーゲームと現代美術の展示『art bit - Contemporary Art & Indie Game Culture_002

 また、現代美術としては喧嘩の様に身体を接触させるパフォーマンスで知られるcontact Gonzoの作品『伊吹島ドリフト伝説』が展示される。

 本作はフォトグラメトリで生成したような溶けた質感のマップ上をバイクで疾走するレースゲームの形式を使用している。また、コントローラーはギラギラにカスタムされた原付バイクとなっており、鑑賞者は実際にバイクに搭乗してゲームをプレイ可能だ。

インディーゲームと現代美術の展示『art bit - Contemporary Art & Indie Game Culture_003

 このほかにも、落ち者パズルゲームの「全消し」から影響を受けた絵画を制作する竹内義博氏の作品や、電子基板やモニターをコラージュの様に駆使して絵画を制作する彌永ゆり子氏、作品の廃材を回収し、加工し、流通させるユニット「副産物産店」の作品も展示されるという。

インディーゲームと現代美術の展示『art bit - Contemporary Art & Indie Game Culture_004

 このほかにも、会場では京都のゲーム系アパレルブランドであるEDITMODEや国内外でゲームグッズを販売するFangamerの商品もポップアップストアとして販売される。

 興味がある読者はぜひ展示に足を運んでみてはいかがだろうか。

プレスリリースの全文は以下のとおり

現代アートとビデオゲームの父と母に捧げる展覧会『art bit – Contemporary Art & Indie Game Culture – #2』の開催

2022年8月5日から10月1日にかけて、ホテル アンテルーム京都 GALLERY 9.5では、日本最大級のインディーゲームの祭典・BitSummitと連携した展覧会を開催致します。

本展では、現代アートのゲーム性とインディーゲームの芸術性、合わせ鏡のような互いの魅力とクリエイティビティのルーツに迫るとともに、京都で育まれ、世界に広がっていったゲームカルチャーの今に注目しました。

2年目となる本年では、新たにアナログゲーム作品やゲームの学術研究に関する展示を加え、アート体験をゲームとして楽しめるゲームセンターのような展示をご用意しています。

本展の開催にあたってはプロジェクトに共感をいただいた多くの方々にご支援をいただいており、幼い頃からゲームに親しんできた私たちからゲームカルチャーへのささやかな恩返しをぜひお楽しみください。

■概要

会期 2022年8月5日(金)〜10月1日(土)11:00AM〜8:00PM
会場 ホテル アンテルーム 京都 GALLERY 9.5
TEL 075-681-5656
住所 京都市南区東九条明田町7番

Organizer Skeleton Crew Studio
Sponser Unity
Partners asobu  BitSummit EDITMODE hako生活 UMMM room6 TANSAN TSビルド 8-4 京都コンピュータ学院

展覧会 公式ページ https://www.uds-hotels.com/anteroom/kyoto/news/14258/
BitSummit 公式ページ https://bitsummit.org/ja/

■出展作家・タイトル

【現代アート】
contact Gonzo『伊吹島ドリフト伝説』
彌永ゆり子『NET garden』
竹内義博『小さな世界』
副産物産店(矢津吉隆+山田毅)『バイプロダクツキャッチャー​​』

【インディーゲーム】
Giant Sparrow『the Unfinished Swan』
Greg Lobanov and Friends『チコリー 色とりどりの物語』
Krillbite STUDIO『Sunlight』
MIYAZAWORKS『イセキクライマー』
Toby Fox『UNDERTALE』
Wataru Nakano × MIYAZAWORKS『ボス,ブラインド,ブランデー』
愛知工業大学CGメディア研究室『マジックシャドウ』
辻村奈菜子『ハコニワ』

【ゲーミフィケーション】
井上明人『Walking With Video』

【アナログゲーム】
TANSAN 朝戸一聖『デロス島のゲーム』
するめデイズ ニルギリ『一年生ゲーム』
三浦阿藍『ITE PER DRACONEM(イテパラドラコニム)』

【ゲーム研究】
立命館大学ゲーム研究センター『上村雅之の「遊び」の世界』

■寄稿文

本展の主旨や現代アートとゲームの繋がりについて、評論家・編集者であり、『PLANETS』副編集長の中川大地氏に寄稿文をお寄せいただきました。
作品と合わせてお読みいただくと、展覧会をより深く楽しんで頂けます。
会場にて配布しておりますので、ぜひ手にとってお楽しみください。

■ポップアップストア

会場では、京都のゲーム系アパレルブランドであるEDITMODEや国内外でゲームグッズを販売するFangamerの商品を販売いたします。

■関連企画

「BitSummit」ルーム/「SSS by applibot 米山舞」監修コンセプトルーム​​の展開
日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit(ビットサミット)」と、イラストレーションのクリエイティブ集団「SSS by applibot(トリプルエス バイ アプリボット)」の米山舞氏による期間限定コンセプトルームを同時に展開します。

https://www.uds-hotels.com/anteroom/kyoto/news/14129/

ライター
ゲームアートやインディーゲームの関心を経て、ニュースを中心にライターをしています。こっそり音楽も作っています。

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