開発元のStar Garden Gamesは8月30日（火）、『factori』をPC（Steam）向けに2023年に発売すると発表した。
本作は工場を並べてアルファベットの「I」を変形させて別のアルファベットを作り、それらで指定の単語を生成するというユニークな工場自動化シミュレーションゲームだ。
まずゲームにおいて基本となるのはアルファベット「I」。形状で言えば1本の棒であるこの文字を、曲げたり、組みあわせたり、回転させたりとさまざまな工程を経ることで別のアルファベットへ生まれ変わらせていく。
例えば「I」を曲げる工場へ出荷すれば、そこからは「C」が出力される。その「C」を反転させる工場へ運び、もとの「C」と合体させれば「O」が生まれてくるといった形だ。
ほかにも「I」をふたつ組みあわせて「V」を作り、反転させた「V」と横向きにした「I」で「A」を作ったりと、プレイヤーの発想力が試されるパズルのような製造ライン構築が本作の特徴である。
多くの文字は複数の手法で出力することができ、見つけたプランはレシピの形で保存される。試行錯誤を凝らし、状況に応じて最適な作り方を採用することで効率よく目当ての単語を生むことができるだろう。3つの指標から最適化にまつわるスコアが出力され、こちらはほかのプレイヤーと競いあうこともできるようだ。
本作はもともと、2021年に行われた「GMTK Game Jam 2021」というイベントに向けて48時間で制作されたものであり、同イベントではみごとにプレイヤー投票で第1位に輝いた実績を持つ。その後「itch.io」にてバージョン1.0をリリースし、今回Steamでの発売も決定したという次第である。
Steam版では使用できる建物に制限が課されたハードモードが実装。そのほかシークレット要素やダークモードが追加され、Steamの実績機能やクラウドセーブにも対応するという。
『factori』のSteam版は2023年の発売を予定している。また追加要素が導入される以前のバージョンについては「itch.io」ですでに販売されており、価格は6ドル（約830円）。無料の体験版も配信されているので、興味を持たれた方はこちらからでも触れてみてはいかがだろうか。
