いま読まれている記事

『Inscryption』(インスクリプション)が日本ゲーム大賞「ゲームデザイナーズ大賞」を受賞。桜井政博氏が登場してゲームを紹介、ネタバレ厳禁のカードゲームが高く評価

article-thumbnail-220915n

 日本ゲーム大賞(主催、CESA)は、ゲームデザイナーズ大賞に『Inscryption』(インスクリプション)を選出したと発表した。

 ゲームデザイナーズ大賞は、日本を代表するトップクリエイターがプロの視点で「創造性」や「斬新性」を基準に評価し、クリエイターたちが選ぶ最も優れた作品をひとつ選出する賞。

 同賞は、桜井政博氏が審査員長を務めており、飯田和敏氏、イシイジロウ氏、神谷英樹氏、小高和剛氏、巧舟氏、外山圭一郎氏、ヨコオタロウ氏が審査員を務めている。

選考基準と審査方法は以下のとおり。

◆選考基準:
①独創性:これまでの作品とは一線を画する新たなアイディアが盛り込まれていること。
②斬新性:ユーザーへ新たな楽しみ方、遊び方を提示し、ゲームソフトの在り方を広げる作品であること。
※審査員自ら担当・制作した作品(自薦)は不可。

◆審査方法:
審査対象作品に対し、各審査員が持ち点10点によって作品を評価。各審査員からの投票結果により、最高得点を獲得した作品を受賞作品として選出。

 今年のゲームデザイナーズ大賞は『Inscryption』(インスクリプション)が受賞した。桜井政博氏は「今回は票が割れた」としつつも、『7 Days to End with You』や『NEEDY GIRL OVERDOSE』などが高く評価されたという。

 だが最終的には『Inscryption』がゲームデザイナーズ大賞を受賞した。

『Inscryption』(インスクリプション)が日本ゲーム大賞「ゲームデザイナーズ大賞」を受賞。桜井政博氏が登場してゲームを紹介、ネタバレ厳禁のカードゲームが高く評価_001
(画像はYouTubeより)
『Inscryption』(インスクリプション)が日本ゲーム大賞「ゲームデザイナーズ大賞」を受賞。桜井政博氏が登場してゲームを紹介、ネタバレ厳禁のカードゲームが高く評価_002
(画像はYouTubeより)
『Inscryption』(インスクリプション)が日本ゲーム大賞「ゲームデザイナーズ大賞」を受賞。桜井政博氏が登場してゲームを紹介、ネタバレ厳禁のカードゲームが高く評価_003
(画像はYouTubeより)

 『Inscryption』は、デッキ構築型カードゲームと脱出ゲームスタイルのパズル、さらにサイコロジカルホラーを組み合わせたビデオゲーム。

 本作は『Pony Island』や『The Hex』を手がけたDaniel Mullins氏が開発しており、さまざまな仕掛けがほどこされているため、ネタバレ厳禁な作品となっている。

 ゲームの冒頭は暗い小屋で何者かとカードゲームの対決を繰り返す不穏な空気からはじまる。この状況は何なのか、対戦相手は誰なのか。ほかにもカードに刻印された生き物たちがしゃべりかけてくるなど、異様な状況が続く。

『Inscryption』(インスクリプション)が日本ゲーム大賞「ゲームデザイナーズ大賞」を受賞。桜井政博氏が登場してゲームを紹介、ネタバレ厳禁のカードゲームが高く評価_004
(画像はYouTubeより)
『Inscryption』(インスクリプション)が日本ゲーム大賞「ゲームデザイナーズ大賞」を受賞。桜井政博氏が登場してゲームを紹介、ネタバレ厳禁のカードゲームが高く評価_005
(画像はYouTubeより)
『Inscryption』(インスクリプション)が日本ゲーム大賞「ゲームデザイナーズ大賞」を受賞。桜井政博氏が登場してゲームを紹介、ネタバレ厳禁のカードゲームが高く評価_006
(画像はYouTubeより)

 特徴的なのがカードゲームをプレイしているテーブルから離れて小屋を探索することができることだ。そして小屋のなかに脱出ゲームにあるようなさまざまなパズルの存在に気づくだろう。

 今回も例年通り、桜井氏が受賞作を実況プレイをした。ただし本作の魅力のひとつはネタバレ厳禁の部分であり、桜井氏も「予備知識もなしにプレイできたことを感謝しています」として、ゲームの展開を味わってほしいと締めくくった。

 『Inscryption』はPC(Steam、Epic Games Store、GOG)で配信中のほか、PS4、PS5向けに配信中だ。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ