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「PSVR2」で初代「PSVR」タイトルはプレイ不可とSIEが言及。「自分がまるでそこにいる」というVR体験の核を表現すべく、まったく異なる開発のアプローチが必要なため

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 PlayStation VR2は、PS VRの「後方互換」に対応しないようだ。英語版PS Blogにて公開されたSIEのシニア・ヴァイス・プレジデントの西野英明氏ポッドキャストインタビューで明らかになった。

 英語版PS Blogのポッドキャストは、PlayStation VR2で展開する『Horizon Call of the Mountain』、『The Walking Dead: Saints & Sinners Chapter 2: Retribution』、『Star Wars Tales From the Galaxy’s Edge』などを紹介するもの。

 ポッドキャストの後半では質問を受けた形で後方互換に言及(29分ごろ)、西野氏は「PSVR2は真の次世代を提供するために設計されているため、PSVRのゲームとPSVR2のゲームの互換性はありません」と説明した。

 西野氏は、4K HDR サポート、新コントローラ、外部カメラが不要となるトラッキングなどを挙げつつ「開発には、オリジナルとはまったく異なるアプローチを必要とします」として、後方互換には従来のPSVRとは違う手法が開発において重要であることを言及した。

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(画像はPlayStation VR2 | PS5で実現する次世代のVRゲームがここに | PlayStation (日本)より)
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(画像はPlayStation VR2 | PS5で実現する次世代のVRゲームがここに | PlayStation (日本)より)
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(画像はPlayStation VR2 | PS5で実現する次世代のVRゲームがここに | PlayStation (日本)より)

 PlayStation VR2は、PSVRの4倍以上の解像度を持つふたつの有機ELディスプレイを採用し、4Kハイダイナミックレンジの映像と最大120fpsのフレームレートを実現しており、「PlayStation VR2 Sense コントローラー」は、PS5のDualSenseと同様にハプティックフィードバック機能やアダプティブトリガーを搭載している。

 またヘッドセットそのものが振動してゲーム中のキャラクターの脈拍の上昇や頭の近くを通過する物体の気配、乗り物がスピードを上げる際の推進力といった感触をプレイヤーにフィードバックする機能がある。

 西野氏は「自分がまるでそこにいる」という感情がVR体験の核としつつ、PlayStation VR2でさらなる没入感のあるものにしたいと豊富を述べている。

 PSVRの独占タイトルでは『ASTRO BOT:RESCUE MISSION』、『ライアン・マークス リベンジミッション』、さらにフロム・ソフトウェアの宮崎英高氏が開発した『Déraciné』などがあり、いずれも評価が高い。

 こうしたタイトルが後方互換に非対応なことでPS5では遊べなくなってしまうのは大きな損失なので、リマスター移植されるなどソフト側での対応を望みたいところだ。

 PlayStation VR2は2023年初頭に発売予定だ。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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