PlayStation VR2は、PS VRの「後方互換」に対応しないようだ。英語版PS Blogにて公開されたSIEのシニア・ヴァイス・プレジデントの西野英明氏のポッドキャストインタビューで明らかになった。
Episode 439 of the PlayStation Podcast is live now! The team goes hands-on with #PSVR2, and interviews SVP of Platform Experience Hideaki Nishino on how cutting-edge games are tapping into its next-generation features: https://t.co/M2TdcW3QTn pic.twitter.com/VCTmYjyKwd
— PlayStation (@PlayStation) September 16, 2022
英語版PS Blogのポッドキャストは、PlayStation VR2で展開する『Horizon Call of the Mountain』、『The Walking Dead: Saints & Sinners Chapter 2: Retribution』、『Star Wars Tales From the Galaxy’s Edge』などを紹介するもの。
ポッドキャストの後半では質問を受けた形で後方互換に言及(29分ごろ)、西野氏は「PSVR2は真の次世代を提供するために設計されているため、PSVRのゲームとPSVR2のゲームの互換性はありません」と説明した。
西野氏は、4K HDR サポート、新コントローラ、外部カメラが不要となるトラッキングなどを挙げつつ「開発には、オリジナルとはまったく異なるアプローチを必要とします」として、後方互換には従来のPSVRとは違う手法が開発において重要であることを言及した。
PlayStation VR2は、PSVRの4倍以上の解像度を持つふたつの有機ELディスプレイを採用し、4Kハイダイナミックレンジの映像と最大120fpsのフレームレートを実現しており、「PlayStation VR2 Sense コントローラー」は、PS5のDualSenseと同様にハプティックフィードバック機能やアダプティブトリガーを搭載している。
またヘッドセットそのものが振動してゲーム中のキャラクターの脈拍の上昇や頭の近くを通過する物体の気配、乗り物がスピードを上げる際の推進力といった感触をプレイヤーにフィードバックする機能がある。
西野氏は「自分がまるでそこにいる」という感情がVR体験の核としつつ、PlayStation VR2でさらなる没入感のあるものにしたいと豊富を述べている。
PSVRの独占タイトルでは『ASTRO BOT:RESCUE MISSION』、『ライアン・マークス リベンジミッション』、さらにフロム・ソフトウェアの宮崎英高氏が開発した『Déraciné』などがあり、いずれも評価が高い。
こうしたタイトルが後方互換に非対応なことでPS5では遊べなくなってしまうのは大きな損失なので、リマスター移植されるなどソフト側での対応を望みたいところだ。
PlayStation VR2は2023年初頭に発売予定だ。