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伊藤潤二氏とH. P.ラブクラフトに影響を受けたホラーゲーム『恐怖の世界(World of Horror)』が正式版で日本語に対応決定。配信中の早期アクセス版が好評の人気作。1ビットスタイルで描くRPG

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 独立系のゲーム開発スタジオpanstaszは11月1日、ホラーRPG『恐怖の世界(World of Horror)』の正式版が日本語に対応するとTwitterに寄せられた質問に答えるかたちで明らかにした。

 本作のパブリッシングはYsbryd Gamesが担当し、対応プラットフォームはPC(Steamitch.ioGOG.com)となっている。2020年より開発中のゲームをリリースする早期アクセスとして配信中だ。

 また、正式版はPS4とNintendo Switch向けの配信も予定されている。

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(画像はWORLD OF HORROR Twitterより)

 『恐怖の世界(World of Horror)』はポーランドの歯科医師パヴェル・コズミンスキー氏が手掛けるホラーRPGだ。ホラー漫画家である伊藤潤二氏と、H. P.ラブクラフト氏の作品を原点とする「クトゥルフ神話」にインスパイアされた作風が特徴となっている。

 物語の舞台は1980年代の日本の港町である「塩川市」。旧き神々が目覚め、住民は狂いだし、異形の存在が出没する。街は狂気に満ちた世界に再び足を踏み入れようとしている。プレイヤーは11人のプレイアブルな住民を操作し、世界を終末に導く恐怖に対抗すべく謎を解き明かすこととなる。

 本作が採用している1ビットスタイルのビジュアルは、漫画の紙面を想起させる。Steamストアページによると、本作は「伊藤潤二とH. P.ラヴクラフトへの1ビットラブレター」と紹介されている。

 ゲームプレイはターン制バトルアドベンチャー要素が併用された「ローグライト・コズミックホラーRPG」と題され、噂を調査する探索パートと戦闘の2パートで構成されている。

 調査する場所は病院や古い学校、暗い森といった街の不気味なロケーションで、ポイント&クリックアドベンチャーのような形式。ゲーム開始時に用意された11人のキャラクターのひとりとして、個別に用意されたシナリオに挑んでいく。

 また「DOOM」と呼ばれるSAN値(正気度)のようなパラメータが存在し、探索中にDOOMはしばしば蓄積していく。MAXになればゲームオーバーになってしまうため、運を味方にしつつ注意しよう。

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(画像はSteam :WORLD OF HORRORより)

 いっぽう、探索中には町中を徘徊するクリーチャーと遭遇することで戦闘が発生する。攻撃や回避といった各行動には値が定められており、戦闘中は定められた値に収まる行動を選択するシステムとなっている。

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(画像はSteam :WORLD OF HORRORより)

 9月に開催された東京ゲームショウ2022では、『恐怖の世界(World of Horror)』の日本語に対応したデモ版が展示されており、英日ゲーム翻訳者である藤田優輝氏による翻訳が施されていた。そこで、正式版の日本語対応に期待が高まるなか、このたび晴れて正式に対応が発表された。

 本作は10月30日にバージョン0.9.9としてアップデート「BLOOD MOON」を配信しており、追加アクションや新たな謎、新規敵対キャラクターやステータス、街のステータスが追加されている。正式リリースの日時は明かされていないものの、「0.9.9」というバージョンの数値から正式版は遠くない未来に配信されそうだ。

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(画像はSteam:WORLD OF HORRORより)

 興味がある読者は本作をウィッシュリストに登録し、『恐怖の世界(World of Horror)』のTwitterをフォローして正式版の続報を待とう。比較的お手頃な価格で販売されているため、英語版でひと足先にプレイするのも一興だ。

編集者
ゲームアートやインディーゲームの関心を経て、ニュースを中心にライターをしています。こっそり音楽も作っています。

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