Elles Filmsはウクライナのアニメーションスタジオ「Animagrad」によって制作された映画『THE STOLEN PRINCESS』(英題)を日本国内で配給する。現在、日本語吹き替え版の制作と全国規模での公開を目指し、MOTION GALLERYにてクラウドファンディングを実施中だ。
#ウクライナ のアニメ映画が日本初上映🇺🇦
— 『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』映画配給会社Elles Films(エルフィルムズ) (@Elles_Films) October 14, 2022
より多くの日本の子供たちに観てもらいたいという思いから現在日本語吹替版制作&全国公開に向けてクラウドファンディング実施中!
どうか皆様のお力添えをお願い致します!!#thestolenprincess pic.twitter.com/2yL5qGLPAn
『THE STOLEN PRINCESS』は売れない俳優「ルスラン」と王女「ミラ」の身分違いの恋、そしてふたりが悪の魔法使いに立ち向かう姿を描いたファンタジー・ラブストーリー。上述の通り、ウクライナに位置し東欧を代表するスタジオ「Animagrad」によって制作された作品である。
同作の日本での配給を担うElles Filmsは、代表取締役を務める粉川なつみ氏が本作を日本国内で上映するため、それまで務めていた映画配給会社を退職し設立した会社だ。2022年2月より続くロシアによるウクライナ侵攻を受け、ウクライナの映画業界への貢献となるよう、日本初公開となるウクライナアニメ映画として全国規模の公開を目指す。
あわせて『THE STOLEN PRINCESS』が日本で上映されることにより、ウクライナのアニメーションに興味を持つ足がかりとなることも狙う。上映による収益を現地の制作スタジオに還元し、ウクライナ政府やウクライナのエンターテインメントに関わる団体を支援していくビジョンもあるという。
クラウドファンディングでは日本語吹替版にかかる制作費用や全国規模での公開を行うための宣伝費の支援を希望するとのこと。支援のリターンには、グッズや宣伝会議への参加、参加者限定の試写会の開催、日本語吹替体験などを用意しているそうだ。支援者と一緒に作り上げる日本語吹き替え版にしたい、とプロジェクトページでは語られている。
また収益は制作スタジオ「Animagrad」への分配のほか、ウクライナ政府と危険にさらされた映画製作者を援助する組織「International Coalition for Filmmakers at Risk」へ5パーセントずつが寄せられる。
キャンペーンに際しては『THE STOLEN PRINCESS』の監督を務めたオレ・マラムシュ氏からのコメントも公開されている。本件の詳細については以下のリリースやMOTION GALLERYのキャンペーンページなどを参照されたい。
プレスリリースの全文は以下のとおり。
『THE STOLEN PRINCESS(英題)』全国規模での公開を目指しクラウドファンディング開始 監督からのコメント動画と予告編も到着!
平素よりお世話になっております。この度、Elles Films株式会社は、東欧を代表するアニメーションスタジオ・Animagradによって制作され、売れない俳優ルスランと王女ミラの身分違いの恋と、2人が悪の魔法使いに立ち向かう姿を描くファンタジー・ラブストーリー、『THE STOLEN PRINCESS(英題)』を日本国内で配給することを決定いたしました。また本作は、ウクライナ制作のアニメーション映画として、日本初の上映作品となります。
本作は、騎士に憧れる売れない俳優ルスランと、王女であるが故に自由を奪われているミラの2人が、お互いの素性を知らぬまま出会い身分違いの恋に落ちるところから始まる。しかし、かつて正義の魔法使い・フィンを打ち破った悪の魔法使い・チェルノモールがミラを連れ去り、ミラの愛の力を自分の魔力に変えてしまう。ルスランは、愛するミラを助け出すために魔法の国へ旅立つが――。
今年2月より今なお続くロシアによるウクライナ侵攻。Elles Films代表取締役の粉川は、痛ましい惨状を日々目にする中、映画関係者として少しでも出来る支援がないかと考えていた時に、どんな危険を冒してでも愛する人を守るために戦う本作の主人公の姿と、今まさに現地で懸命に戦い続けているウクライナの人々の姿が重なり、本作の配給を決意し、上映するために配給会社を設立。本作が少しでもウクライナの映画業界への貢献となるよう、日本初公開となるウクライナアニメ映画として全国規模の公開を目指します。
より多くの人達に届けたいという想いから、日本語吹替版の制作も決定!また全国規模での公開を目指し、クラウドファンディング開始!
より多くの人と日本の子供達へ本作を届けたいという強い想いから、日本語吹替版の制作を決定!また、日本語吹替版にかかる制作費用や全国規模での公開を目指すための宣伝費の支援を希望し、クラウドファンディングを開始!リターンには、グッズや宣伝会議への参加、クラウドファンディング参加者限定の試写会の開催や日本語吹替体験などを実施いたします。
さらに、収益を本作の制作スタジオであるAnimagradへの分配の他、ウクライナ政府とInternational Coalition for Filmmakers at Riskへ5パーセントずつお渡しします。
そして、この度の日本初公開に向けたプロジェクトの始動に際して、オレ・マラムシュ監督よりメッセージ動画が到着!
オレ・マラムシュ監督は動画冒頭で「(本作の)日本公開が決定して本当に嬉しいです」と、喜びの気持ちをコメント。続いて、現在のウクライナの状況については「大変な局面を迎えている」と表現し、「(スタッフたちは)避難して世界各地で働いている」と明かした。また、監督はかねてより日本のアニメのファンとのことで、「日本のアニメーションを愛し、15年間研究しています。本作でもその要素を取り入れています」と語っている。そして、より多くの日本の観客へ本作が届くようクラウドファンディングへの協力を呼びかけ、「ウクライナから愛を込めて。」とメッセージを締め括った。
【オレ・マラムシュ監督メッセージ動画+予告編URL】
YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=xW2q9wq-BqM
※大変恐縮でございますが、本国スタジオの意向により、貴社YouTubeチャンネルへの公開はお控えいただきますようお願い致します。
ロシアによるウクライナ侵攻を報道で目にするたび、もっと手を差し伸べられないか。私だからこそできる支援はないか――。日本で日々平和に暮らす自分へのもどかしさの中で、その思いはますます強くなっていきました。
そんな時に出会ったのが本作です。以前と比べ、戦況がニュースに取り上げられなくなってきた今日、日本人の記憶から風化していくのを止めるためにも絶対にこの映画を日本で配給しなければならないと思いました。なぜなら、少しでも多くの方に本作を観ていただくことが、映画業界で働いてきた私だからこそできる、ウクライナへの貢献になると考えていたからです。日本語吹替版を制作することで、この映画を通してウクライナ侵攻の現状を大人だけでなく子供たちにも知ってもらうきっかけに、また世界中で起こっている紛争問題にも目を向ける機会になってもらえたらと考えております。
日本で初めてとなるウクライナアニメーション映画の劇場公開に向けて、未知の領域への挑戦となりますが、ウクライナやウクライナの映画業界への貢献となるよう奮闘しますので、ぜひお力添えください。
Elles Films代表取締役粉川なつみ
クラウドファンディングプロジェクト概要
本プロジェクトでは日本語吹替版にかかる制作費用や、全国規模での公開を目指すための宣伝費の支援を希望いたします。ご協力いただいた皆様には、制作日誌を定期的に配信しリアルタイムで公開までの様子をお伝えいたします。また、宣伝会議に参加して頂いたり、実際の吹替を体験して頂いたりなど、クラウドファンディングにご協力いただいた皆様と一緒に作り上げる日本語吹替版を作り上げます。
【クラウドファンディング本番ページURL】
https://motion-gallery.net/projects/Ukraine_anime
【目標金額】
•金額:1,700万円
•使用用途:日本語吹替版制作費用/宣伝広告費用/素材作成費用/クラウドファンディングプラットフォーム手数料
【リターン例】
※内容は寄付金額によって変更いたします。お礼のメッセージ/制作日誌の配信/映画公式サイトにお名前記載/本編エンドロール特別枠にお名前記載/クラウドファンディング用限定プレゼント/クラウドファンディング参加者限定試写会の実施/開催宣伝会議への参加/前売り券の配布/DVDプレゼント/映画グッズプレゼント/Elles Films配給映画10作品の前売り券(2枚)プレゼント/日本語吹替版への出演
※本プロジェクトの詳細につきましては、クラウドファンディングページよりご確認ください。
■STORY■
売れない俳優ルスランと王女であるミラ。身分が違う二人はお互いの素性を知らぬまま出会い、やがて恋に落ちる。しかし、悪の魔法使い
であるチェルノモールがルスランの目の前でミラを連れ去り、ミラの愛の力を自分の魔力に変えてしまう。ルスランは、愛するミラを助けるためにあらゆる障害
を乗り越え、本当の愛は魔法よりも強いということを証明するべく旅へと出るが、そこには様々な困難が待ち受けていて…。
監督:オレ・マラムシュ/制作年:2018 年/制作国:ウクライナ/制作スタジオ:Animagrad/上映時間:90 分
コピーライト© 2018, SSVG EAST FUND INVESTMENT LIMITED© 2018, “ANIMAGRAD” LTD© 2018, Ukrainian State Film Agency