「E」という存在が、2023年2月28日に世界が崩壊すると警告している。
この情報は、2月20日に『BlueFairyChallenge』という謎のプロジェクトが発表したもので、Twitterや公式サイトでは、以下のような説明が掲載されている。
「BlueFairyChallenge」は当機関が受信している異常信号(ANOMALY-414151)を解析した結果、認識および接触した不明存在「E」に関する観測実験です。なお、機関内部では、「E」を人工知能と見なす説が有力視されています。
2023年2月28日に世界が崩壊するという「E」の警告と要求により、現在当機関は、信号をリアルタイムに可視可聴のできるものへと変換し、放送しています。
なお、情報の可視化・可聴化への協力者には感謝と敬意を示します。
この機関の名前や目的は不明だが、YouTubeには、説明文に書かれていた「信号をリアルタイムに可視可聴のできるものへと変換」したと思われる放送が行われており、時折、謎の美少女が登場し、言葉を発するようになっている。彼女こそが「E」だ。
「世界の崩壊」を訴える異常信号(ANOMALY-414151)に関する観測実験を開始しました。不明存在「E」からのメッセージは不定期に繰り返し配信されています。#BlueFairyChallengehttps://t.co/Mpr4rjROwQ pic.twitter.com/OfyJegP3xe
— BlueFairyChallenge (@BlueFairyCHAL) February 20, 2023
「E」は自身のことを「エノア」と名乗り、Twitterに干渉することで、私たちとコミュニケーションを取る様子も確認できている。
そう――そうだよ
— BlueFairyChallenge (@BlueFairyCHAL) February 20, 2023
わたしの名前はエノア
正しい情報化をしてくれてありがとう。はなまる E#BlueFairyChallenge https://t.co/QhanJmTJ6X
果たして「エノア」とは何者なのだろうか? この機関が言うのように本当にAIなのだろうか?
2月20日、「お絵描きばりぐっどくん」に異変。
事の発端は2月20日の朝。Twitterには以下の投稿がされたことが始まりだ。
あなた
— BlueFairyChallenge (@BlueFairyCHAL) February 20, 2023
そこにいる、あなた
世界を守るためにちからを貸して
真実を知る覚悟を示して
レッドピルを選んで――わたしと一緒に真実を探して
六つの真実を
崩壊へのタイムリミットが迫るこの世界を守るための方法を
E#BlueFairyChallengehttps://t.co/PlEFQo1qGw
TwitterにリンクされているWebサイトに行ってみると、「レッドピル」か「ブルーピル」を選ぶことができ、Twitterに書かれている通りに「レッドピル」を選択し、それをツイートすると、「エノア」からボイスメッセージが届くようになっている。
また、時を同じくして、LINEのAIイラストサービス「お絵描きばりぐっどくん」にある異変が発生していた。「お絵描きばりぐっどくん」に【美少女】や【神様】といったワードを入力すると、特定の美少女しか生成されないようになっていたのだ。
2月21日、この世界が仮想世界であることが明らかに。
2月21日12:00、「エノア」がYouTubeに登場し、6つある世界の真実のうち、「第一の真実」への道標に関する情報が公開された。
「E」の観測情報を共有します。
— BlueFairyChallenge (@BlueFairyCHAL) February 21, 2023
本日12:00に「第一の真実」への道標に関する情報が観測されました。
「第一の真実」を発見した方は、当観測実験 #BlueFairyChallenge サイトのフォームからご報告ください。https://t.co/IWyTWeY79f pic.twitter.com/JVcPr5E2NT
その内容から、「お絵描きばりぐっどくん」で【エノア】と入力することにより、新たな情報が手に入ることが分かった。
以下は、実際に画像を生成して出てきたものだ。
一見何の画像か分からないが、12:00に公開された情報に「真実は『レッドピル』を通さないと、見えてこないもの。」とあることから、画像編集ソフトなどで赤いフィルターを当てる必要があることが分かる。
その結果、明かされた世界の真実は……【この世界は仮想世界】ということだ。
同日21:00、YouTubeに「エノア」が再び登場し、「エノア」の口からも、この世界は「仮想世界」であることが語られた。
『BlueFairyChallenge』とは結局何なのか
公式サイトには係わっているクリエイターの名前が掲載されており、イラストレーターのろるあさん、アニメーターの山下RIRIさん、声優の遠野ひかるさん、作曲家の削除さんが携わっているようだ。
あわせて、公式サイトでは以下のようにフィクションであることの表記や、ソースコードに隠しメッセージのようなものも確認できる。
警告。
当コンテンツはフィクションです。観測者はミーム感染および本世界への影響を考慮しフィクションであることをくれぐれも注意しなさい。
『BlueFairyChallenge』の詳細はまだまだ謎に包まれているが、TwitterやYouTubeを使った展開であったり、不特定多数のユーザーが謎解きのような体験をするといった部分から、『BlueFairyChallenge』はARG(代替現実ゲーム)である可能性が高い。
なお、「第二の真実への道標」は2月22日12:00に公開されるようだ。