Unityは3月23日、「Unity AI Beta Program」への参加募集を開始し、詳細は不明ながら「自然言語で記述した命令によりゲームを制作する」ことを想起させるティーザー映像を公開した。
「Unity AI Beta Program」のトレーラーは文字列のみが表示され、「Unity AI Beta Program」の詳細は前述のとおり一切不明である。
しかし、トレーラーに登場するテキストは「Create a 3D female character(3Dの女性キャラクターを制作しろ)」、「Give me a large scale terrain with a moody sky(雰囲気の良い空とスケールの大きな地形メッシュを生成しろ)」、「Add a dozen NPCs(十数人のNPCを追加しろ)」、「Give me a cyberpunk look(サイバーパンク風の画面を作れ)」といずれも抽象的ながら本格的な内容だ。
これらの命令はいずれもビデオゲーム作品の制作と関連しており、モデリングやライティング、それらを統括する抽象的な命令であることを伺える。また、目的はビデオゲームの制作であることも確認できるが、羅列された命令群は入力したテキストからイラストを出力する画像生成AIの「Midjourney」や「DALL・E2」、「NovelAI Diffusion」などを想起させるものだろう。
重ねて詳細が不明であることを述べたうえで、本映像が示唆する「Unity AI Beta Program」は、入力されたテキストをもとにビデオゲームの制作や補助で活用できるツールであると推測できる。
UnityはAIを搭載したゲーム開発ツールを何百万ものクリエイターの手に届けることを目指している。あわせて同技術の流通を実現すべく、UnityはAI技術を中心に展開するビジネス環境の構築に取り組んでいるという。
同時に、「まもなく、世界中の何十億人ものユーザーに向けて、リアルタイムで素晴らしい3Dコンテンツや体験をより迅速に作成し、提供できるようになる」というコメントも公開しており、AIを活用したゲーム開発技術における新時代への期待を高める。
興味がある方は、ぜひUnity AI Beta Programに申し込んでみよう。