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『ドラクエ』シリーズ作品や『超速変形ジャイロゼッター』のプロデューサーを務めた市村龍太郎氏がスクウェア・エニックスからの退職を発表。過去には『星ドラ』『剣神ドラゴンクエスト』など

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 スクウェア・エニックスで『ドラゴンクエスト』シリーズ作品やアーケード向けトレーディングカードゲーム『超速変形ジャイロゼッター』のプロデューサーを務めてきた市村龍太郎氏は3月31日(金)、自身のTwitter上から同日付でスクウェア・エニックスを退職したことを明らかにした。

『ドラクエ』シリーズ作品や『超速変形ジャイロゼッター』のプロデューサーを務めた市村龍太郎氏がスクウェア・エニックスから退職_001
(画像は市村氏のTwitterアカウント(@RyutaroIchimura)より)

 合併前のエニックスへ2000年に入社した市村氏は、現在の「第9開発事業部」にあたる“ドラクエ課”へ配属され、25歳の若さでPS2版『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』のプロやデューサーを担当。続編の『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』でも連続でプロデューサーを担当。2012年に登場した『超速変形ジャイロゼッター』では、中学年~高学年の小学生をターゲットとしつつもいわゆる“性癖”をねじまげてしまいそうなエッチな要素のほか、奇天烈な主人公キャラクターの口グセ「ゼツボー的に」など、ツッコミどころの多さから大人の間でも話題となった。

 また、市村氏はテレビの上部に配置したセンサーへ向かい剣を振って遊ぶ体感アクションRPG『剣神ドラゴンクエスト 甦りし伝説の剣』を筆頭に、アーケードゲーム『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』や2020年版のアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』など、挑戦的な『ドラゴンクエスト』シリーズの派生タイトルに携わってきた実績でも知られている。

『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』
(画像はドラゴンクエストIX 星空の守り人 | SQUARE ENIXより)
『剣神ドラゴンクエスト 甦りし伝説の剣』
(画像は剣神ドラゴンクエスト 甦りし伝説の剣 | SQUARE ENIXより)

 退社にあたって、47歳となった市村氏は「一生であと何本ゲーム作れるんだろうかとカウントダウンするようになってきました」と現状を分析しつつも「あえてリスクの高い環境に自分を追い込んで、そこから生まれてくるものは何なのかを探りたいと思った」とチャレンジングな退職の理由を語っている。

 なお、市村氏がプロデューサーを担当し、2023年秋に家庭用ゲーム機向けの発売を予定しているアクションRPG『インフィニティ ストラッシュ ドラゴンクエスト ダイの大冒険』については、すでに後任の担当者へ引き継がれているという。進捗についても「もうほぼ完成まで出来ていたのを見届けてあります」と述べているため、市村氏の新たな挑戦とあわせて続報を見守りたい。

ライター
2019年11月に電ファミへ加入。小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きなゲームは『アクトレイザー』『新・世界樹の迷宮2』『GTFO』など。
Twitter:@fuyunoyozakura

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