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『CoD』『Dead Space』などの開発者が携わる一人称視点“マジック”シューター『アヴェウムの騎士団』が7月20日より発売決定。敵や状況に応じて三色の魔法を使い分けつつ、1000年に及ぶ長き戦争へ身を投じよう

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 Electronic Arts(EA)は4月6日(木)、新作FPS『アヴェウムの騎士団』に関する情報を紹介するメディア向け発表会を開催し、本作の発売予定日は7月20日(木)だと明らかにした。

 対応プラットフォームはPS5、Xbox Series X│S、PC(EA App、Steam、Epic Store)となる見込みで、価格はコンソール版が69.99ドル、PC版が59.99ドルをそれぞれ予定している。日本円での価格は執筆時点では判明していない。

 『アヴェウムの騎士団』は新興のゲームスタジオ「Ascendant Studios」が開発し、EAが発売する一人用の一人称視点“マジック”シューターである。作中において魔法はの三つに大別され、ゲーム内に登場する魔法使いたちはそれらの魔法を使って戦う。

 プレイヤーは、とある出来事をきっかけに3色全ての魔法を操れるようになった主人公・ジャックを操作し、魔法使いたちによる騎士団「イモータルズ」へと入団する。そして世界に走る魔力の奔流「レイ・ライン」や世界の中心で日々巨大化する底知れぬ穴「ウーンド」、その穴の中心にそびえる謎の巨像「ペンタサイト」を巡る、1000年にわたる果てしない戦争へと身を投じていく。

『CoD』『Dead Space』などの開発者が携わる一人称視点“マジック”シューター『アヴェウムの騎士団』が7月20日より発売_001

 今回の発表では、ゲーム開発に掛けるAscendant Studiosメンバーによる質疑応答や実際のゲームプレイ映像などがメディア向けに公開された。残念ながら発表会の録画・公開は一切禁じられているため、筆者が見ていて印象的だった部分をピックアップしてお伝えしていこうと思う。

文/うきゅう

■『アヴェウムの騎士団』は3色の魔法を操るFP“M”S(ファースト・パーソン・マジック・シューター)

 さっそく肝心のゲーム部分に触れていこう。今回の発表によると、本作はそれぞれ特性の異なる三色の魔法を駆使して戦闘やパズルなどを攻略していくとのこと。

 は直線的で正確な攻撃をおこなうことができる遠距離タイプはショットガンのように、射程は短いが高いダメージを与えることができる近距離タイプ。そしては弾が敵を追尾したり、自動的に攻撃したりする少々特殊なタイプになっているようだ。

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 敵やギミックにはそれぞれ対応する魔法が存在し、弱点となる色を選んで攻撃することで大ダメージを与えたり、ギミックを起動することができるとのこと。実際のゲームプレイとして、青い魔法を身にまとった敵に同じく青の魔法を当てることで撃退したり、閉ざされた門に描かれた色に対応した魔法を使って道を開いたりといった様子が確認できた。

 発表ではゲームがある程度進行し、ジャックが3色の魔法を使いこなす「トライアーク」として成熟し強くなった状態での戦闘の様子も公開され、遠くの敵を引き寄せて高火力の魔法を叩き込んだり、空中に浮遊しながら攻撃を連射したり、当たった物体の動きが遅くなる緑のオーブをぶつけたりと、実に多彩な戦い方を披露していた。

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 発表によれば、本作の魔法には数多くの相乗効果が存在するらしく、適切な魔法を適切なタイミングで使用することでそれぞれを単発で打つよりも大きなリターンを得られるようだ。

■物陰に身を隠すのではなく、「盾魔法」を使って立ち向かう

 また本作の特徴として、好機が来るまで壁際や草むらに身を潜め、瞬間的に身を出して射撃しまた身を隠す、いわゆる「カバー・シューター」とは異なるゲーム性が挙げられる。

 『デッドスペース』や『コール・オブ・デューティー モダン・ウォーフェア3』の開発に携わり、本作の開発スタジオのCEOも務めるブレット・ロビンス氏はメディアとの質疑応答のなかで、敵の攻撃を防ぎつつ自身の攻撃は素通しする防御魔法「シールド」をピックアップ。戦場のなかで殊更に身を隠すことのない、“カッコいい”キャラクターをプレイヤーに体感してもらえると強調し、これまでのFPSとは一味違う様相のゲームにすることができたと述べた。

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 発表ではほかにも、ゲーム内でジャックを強化する要素についても言及された。ジャックの右手に装備して魔法を制御するアイテム「セジュール」を始め、手甲や指輪などをカスタマイズできるようだ。さらに、3種類の魔法を強化・発展させていく「タレント」についても紹介。こちらも装備品同様、どんなタレントを取得するかによってジャックの能力は多彩に変化するとのこと。

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 加えて、ゲームプレイに掛かる時間について、メインストーリーをまっすぐ進行させて25~30時間、サイドストーリーを含めればもっと長い時間を楽しむことができると明かした。

■『CoD』を魔法的な世界観で作ったらどうなるだろう?という着想

 ゲームプレイに関する情報はこのあたりにして、次は開発の経緯について発表のなかで印象的だった点を書いていこう。

 本作の発想のきっかけは、ロビンス氏の「『CoD』を魔法的な世界観で作ったらどうなるか?」という疑問だったという。空を飛ぶ戦闘機はドラゴンへ。降ってくるミサイルはファイヤーボール。手に持っているのは銃ではなく、魔道具。アイディアを巡らせるうち、ロビンス氏はひとりのゲーマーとして「このゲームを遊びたい」と考えたそうだ。しかし、ロビンス氏の希望を満たせるゲームは見つからなかった。ならば、作るしかない。

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ブレット・ロビンス氏

 銃で戦うFPSではなく、魔法で戦うFP“M”Sを作るにあたって、ロビンス氏をはじめとした開発チームは「魔法とは何か?」を徹底的に考えたようだ。『ハリー・ポッター』のような魔法ではなく、もっと爽快感のある「バトルメイジ」を目指したとのこと。

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 また、FPSにおける銃弾を単に魔法に置き換えるようなものではない、魔法や魔術ならではのスタイルを作る必要性を感じていたようだ。なおかつ、従来のシューターファンに違和感を与えないようにしなくてはならない。プレイヤーが「自分が魔法を撃っているんだ」という感触を得られるよう注力したという。

 質疑応答の最後に、「本作について、誇りに思うことは何か?」と問われたロビンス氏は「魔法を使った戦闘とストーリーが複合する、一貫性を持った世界を構築することができた」ことだと語った。

 三色の魔法を操る「トライアーク」の力を駆使し、長きにわたる戦争へ身を投じる一人称視点“マジック”シューター『アヴェウムの騎士団』は7月20日より発売を開始する予定だ。

編集者
小説の虜だった子供がソードワールドの洗礼を受けて以来、TRPGを遊び続けて20年。途中FEZとLoLで対人要素の光と闇を学び、steamの格安タイトルからジャンルの多様性を味わいつつ、ゲームの奥深さを日々勉強中。最近はオープンワールドの面白さに目覚めつつある。
Twitter:@reUQest

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