4月14日(金)に配信された「State of Play」にて、『ファイナルファンタジーXVI』(以下、FF16)の約25分間におよぶ最新映像が公開された。
番組には同作のプロデューサーを務める吉田直樹氏が出演。世界初公開となる実機映像に解説を交えて『FF16』の魅力が紹介されている。
本作はRPG要素とリアルタイムアクションを融合し、シリーズ初となるアクションRPGとして制作されてきた。PS5の性能を最大限に引き出し、ジェットコースターに乗っているようなスリリングでハイスピードなゲーム体験をお届けするとしている。
物語の舞台は終焉に向かう大地「ヴァリスゼア」。プレイヤーはロザリア公国の第一王子であり、大きな悲劇を巻き起こした謎の召喚獣“黒のイフリート”を追う「クライヴ・ロズフィールド」の視点から物語を進めていく。ゲーム本編はクライヴの青年期から幕を開けるが、少年期の回想も実際にプレイすることとなるようだ。
続いて『FF16』のワールドマップの一部が公開。ヴァリスゼアにはさまざまな冒険の舞台があり、人々との出会いや苛烈な戦い、大いなる謎がプレイヤーを待ち受けているという。映像では「チョコボ」に乗って大地を駆けまわる様子も確認できた。
本作の特徴でもあるリアルタイムアクションは、クライヴが得た召喚獣の力をアビリティとして繰り出していくもの。映像の中では色とりどりのアビリティを駆使して次々に現れる敵と剣を交える様子が映し出された。なお、本作にはコンバットディレクターとしてカプコンで『デビル メイ クライ 5』などに携わった鈴木良太氏が参加している。
クライヴが使うアビリティは召喚獣ごとにさまざまな個性を持ち、プレイヤーは敵を倒して入手するアビリティポイントを消費してこれらを自由に習得していく。成長について迷ったときには、システム側に任せてしまうこともできるそうだ。
またアクションが苦手なプレイヤーに向けては、装備品の「オートアタックリング」と「オートスローリング」の組み合わせが推奨されている。このふたつを装備することで、攻撃ボタンを連打するだけでコンビネーション攻撃を繰り出せるほか、攻撃を受けそうになるとゲーム全体がスローとなり、ボタンひとつで回避行動が行えるという。
さらに「ストーリーに集中したい!」というかたはゲーム開始時に「ストーリーフォーカス」モードを選択することにより、サポートアクセサリーが装備された状態でゲームを開始できる。
続いて映像には、クライヴの導き手となる「シドルファス」や幼なじみ「ジル」といったキャラクターたちが登場。彼らとの出会いや再会を経て、クライヴは人間として大きく成長していくとのこと。また、ゲーム中でも肩を並べてともに戦える仲間として活躍してくれる模様だ。
共闘の際もプレイヤーはクライヴの操作のみに集中すればよく、仲間キャラクターはAIが自動で操作してプレイヤーのフォローを行ってくれる。ただしクライヴに付き従う狼「トルガル」のみは例外で、直接指示を出すことも可能だそうだ。映像では彼にエサを与え、ねぎらうシーンも収録されている。
シド(シドルファス)に招かれたクライヴが身を寄せる隠れ家では、ショップでのアイテム購入や武器の制作、装備の強化などが行える。さらに「アレテストーン」にアクセスすればトレーニングモードを起動でき、アクションの練習や自分だけのコンボの追求も楽しめる。
隠れ家にはこのほかにも、サイドクエストの情報を得たり、モーグリから「モブハント」を受けるなどの機能が盛り込まれている。クライヴが冒険の内容を語ることで世界のロア(知識)がアンロックされていく賢者「ハルポクラベス」、戦線の状況や登場人物を開設してくれる軍事学者「ビビアン」といったキャラクターも登場するという。
そして映像の後半では、クライヴの前に立ちはだかる強敵たちとのバトルの模様が公開。召喚獣の力を持つ「ドミナント」、その地域を守護する巨大なモンスター、1500年前に崩壊した“空の文明”に属する謎の機構などとの激闘が繰り広げられていく。召喚獣の力と、限界を超える「リミットブレイク」を駆使した最高峰のバトルアクションが体験できるそうだ。
本作の大きな見どころのひとつである召喚獣同士の激突を描いた「召喚獣合戦」は、3Dシューティングやレスリング、フィールド全体を使ったアクションなどで表現。召喚獣ごとにユニークなゲームプレイを楽しめると謳う。プレイヤーが直接召喚獣を操る形となり、すべてがシームレスに進行するとのこと。
今回の「State of Play」にあわせ、本作のメインテーマが米津玄師さんの「月を見ていた」となることが発表。スクウェア・エニックスの公式YouTubeチャンネルではすでにティザー映像も公開されている。
『FF16』はPS5向けに6月22日(木)の発売を予定している。吉田直樹氏からは「まだまだ隠されたバトルコンテンツ、それからやり込み要素を多数用意しています」とのコメントも寄せられており、引き続き本作に関する続報についても注目していきたいところだ。
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