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SCP財団やクトゥルフ神話に影響を受けた探索アドベンチャーゲーム『アノマラスシティ』が正式発表。主人公が持つ“強くてニューゲーム”の異常性を活かして世界終焉の阻止を目指せ

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 5月20日(土)夜に配信されたインディーゲーム情報番組「INDIE Live Expo 2023」にて、作家・個人ゲーム開発者の蒼木いつろ氏は「SCP 財団」や「クトゥルフ神話」に影響を受けた探索アドベンチャーゲーム『アノマラスシティ』を正式に発表した。本作はPCなどのプラットフォームへ向けて開発されており、配信時期は未定。本発表にあわせて、作品の公式サイトも開設されている。

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 『アノマラスシティ』は、怪奇的な特性を持つオブジェクト「異常存在」を秘密裏に収容していく“機関”の職員となって、いずれ引き起こされるであろう世界の終焉を阻止するべく暗躍する探索型のアドベンチャーゲームである。ただし、作中でプレイヤーが動かす主人公自身も「異常存在」のひとつであり、死ぬたびに得た知識や経験などを引き継ぎながら時を巻き戻す、いわゆる“強くてニューゲーム”のような異常性を持つ。主人公は自身の異常性を活かしてさまざまな世界線を渡り歩き、複数の面から観測した情報をつなぎ合わせて世界の終焉につながる原因を探していく。

 もちろん、時を巻き戻すためには死が不可欠であり、ときには苦労と犠牲の末に絶望しか得られない世界線が存在するほか、時間が巻き戻るたびに絆を紡いだ人々の記憶が毎回リセットされることも意味する。また、物語のなかでは天使のような翼を持つ「異常存在」の少女も登場。物語のなかでは、主人公と同じくループの記憶を保持し、なぜか協力してくれる彼女の謎も少しづつ明らかとなっていく。

 本作を手がける蒼木氏は、2020年に実施された「第33回ファンタジア大賞」で審査員特別賞を受賞し、2021年にライトノベル『少女と血と勇者先生と』を出版した作家としても知られる。同年には蒼木氏が手がけたフリーゲーム『ワールドエンド・サマーデイズ』も配信されており、同作の好評につながった切なさと伏線を張り巡らせたシナリオ構成の良さは今作にも引き継がれているようだ。

 蒼木氏のTwitterアカウント(@ituro_aoki)では本作の制作に関する進捗ツイートも発信されているので、興味があればチェックしておくとよいだろう。

プレスリリースの全文は以下のとおり。


「SCP 財団」や「クトゥルフ神話」に影響を受けた探索 ADV 「アノマラスシティ」正式発表

個人ゲーム開発者の蒼木いつろ(https://twitter.com/ituro_aoki/)は、新作オリジナルタイトル「アノマラスシティ」の情報を INDIE Live Expo 2023 および公式サイト(https://anomalous-city.com/)にて正式発表しました。

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人知れず異常存在を収容し、世界終焉を阻止する探索 ADV

「アノマラスシティ」は、人知れず「異常存在」を収容し、世界終焉を阻止する探索アドベンチャーゲームです。
本作は「SCP 財団」や「クトゥルフ神話」に影響を受けており、異常で不穏な世界に足を踏み入れていく不安と好奇心、そして徐々に隠された真実を明らかにしていくカタルシス、そんな体験を目指して開発を進めています。
YouTube にて公開中の 1st トレーラー(https://youtu.be/lNOC-OWaT5w)では、そんなゲーム体験やシナリオの雰囲気を中心に紹介しています。

「異常存在」を調査・収容し、世間から隠蔽せよ

「異常存在」とは、怪奇的な特性を持つオブジェクトです。それは見るからに異形の怪物かもしれませんし、一見すると何の変哲もない、しかし隠された能力を持った雑貨品かもしれません。実はそれらは人々が生きる世界に遍在しているのですが、ある「機関」によって巧妙に隠匿され、表沙汰にならないよう処理されてきました。
プレイヤーはその「機関」の一員となり、街を探索して秘密裏に「異常存在」の調査と収容を行います。そして、いずれ正体不明の「異常存在」によって引き起こされる世界終焉――その原因究明と阻止を目指します。

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死によって時間を巻き戻し、あらゆる可能性を調査せよ

そんなプレイヤー自身も実は「異常存在」であり、死ぬたびにある時点まで時間を巻き戻す異常性を有しています。それも、これまでに得た知識や経験、そして成長を引き継ぐことができる――つまりは「強くてニューゲーム」です。
この異常性を活用してさまざまな世界線を渡り歩き、人物や出来事をさまざまな面から観測して得た情報をつなぎ合わせて、世界終焉の原因究明を行っていきます。

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主人公は何度死んでも時間を巻き戻して復活する

しかし、真実とはときに無情な現実を突きつけるもの。数多の苦労と犠牲の末たどり着いた先に待つのは――絶望かもしれません。
また、死ぬたびに時間が巻き戻るということは、人々の記憶がリセットされることも意味します。どれだけ理解や友情が得られても、次の世界線では他人に戻る、そんな孤独とも戦わなくてはなりません。
巻き戻りの中で記憶を保持できるのは、プレイヤーともう一人――天使のような翼を持つ「異常存在」の少女のみです。プレイヤーと少女は互いに支え合いながら、一つずつ世界終焉の謎を解明していきます。
その先で「少女は何者なのか」「なぜ協力してくれるのか」、そして「本当に味方なのか」といった謎も明らかになっていきます。

「物語体験」を重視したシナリオとゲームシステム

本作は個人制作で、作者の蒼木いつろは第 33 回ファンタジア大賞で審査員特別賞を受賞し、2021 年にライトノベル「少女と血と勇者先生と」を出版したのち、同年にフリーゲーム「ワールドエンド・サマーデイズ」をリリースしました。
本作はストーリーの切なさと伏線が張り巡らされたシナリオ構成が評価されており、そのテイストは今作「アノマラスシティ」にも継承されています。

今作のゲームシステムは「物語体験」と「探索」に重きが置かれており、操作は非常にシンプルで難しいアクション性もありません。
RPG 的な戦闘はありますが、地道にレベル上げをして突破するようなものではなく、ときには戦わずに交渉を行うなど「物語における選択の一部」となっています。主人公として物語に入り込み、自らの選択でさまざまな可能性を模索していく体験を求めている方には、気に入っていただけるのではないかと思います。

「アノマラスシティ」は現在鋭意開発中で、プラットフォームは PC などを予定しています。

「アノマラスシティ」概要

ジャンル:探索 ADV
プラットフォーム:PC 他
価格:未定
発売日:未定
ウェブサイト:https://anomalous-city.com/

制作者:蒼木いつろ
Twitter:https://twitter.com/ituro_aoki


ライター
2019年11月に電ファミへ加入。小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きなゲームは『アクトレイザー』『モンスターファームアドバンス2』『新・世界樹の迷宮2』など。
Twitter:@fuyunoyozakura

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