オンラインゲームの企画・開発を手がけるコスモマキアーは6月7日(金)、2006年にアーケードゲームとして発売された縦画面シューティングゲーム『トリガーハート エグゼリカ』のNintendo Switch版発売を目指すクラウドファンディングプロジェクトを応援購入プラットフォームのMakuakeにて開始した。
本プロジェクトは目標金額の達成に関わらず支払いが成立するAll-in形式で、目標金額の300万円を目指して8月5日(土)まで開催される。執筆時点では121人のサポーターから約163万円の支援を受けているようだ。
【Makuakeにてプロジェクト開始のお知らせ!!】
— コスモマキアー公式@Steam版「式神の城III」クラファン実施中 (@cosmo_machia) July 7, 2023
17年以上の時を経て始動!「トリガーハート エグゼリカ」復活応援プロジェクト!https://t.co/8cZAplusiW
*ティザーサイトですが公式HPも公開いたします。https://t.co/gna0IVyIr8
勇気と信念の命ずるところ、心のトリガーを引け!… pic.twitter.com/kiOzakmXxr
株式会社童から2006年に登場した『トリガーハート エグゼリカ』は、重厚感のあるメカを装備した美少女で敵を撃破しながら進んでいく縦スクロール画面のシューティングゲームである。本作についてはいわゆる「メカ少女」の魅力を取り入れたデザインで注目を浴び、当時のエンターブレインから刊行されていたアーケードゲーム専門誌「月刊アルカディア」のキャラクター人気投票で1位を獲得するなど、東京・秋葉原が中心地となる形で人気を集めていた。
また、本作はドリームキャストやPS2などのプラットフォームにも移植されたものの、PS2版の移植・販売を手掛けたアルケミストは2016年に破産手続きを実施し消滅。童も2011年に公式サイトを閉鎖して以後消息を絶っており、長らく復活の可能性が失われていた。
コスモマキアーは2023年2月に『トリガーハート エグゼリカ』のロゴ画像を商標として出願しており、追って同年5月に「権利者との確認と契約締結」が終了したとしてゲームなど関連する権利の取得を正式に発表。今作についてはアーケード版やドリームキャスト版をベースに、オリジナル開発者であるHiruned氏やGRA氏の助言も得ながら、単なる模倣だけではないプログラムの開発に取り組んでいるという。
本作の大きな特徴は敵に射出してつなぐ「アンカー」で、つないだ敵機は引き寄せて盾代わりに使ったり、勢いを付けて別の敵へ投げつけることでまとめてなぎ倒したりできる。加えて、操作キャラクターである「エグゼリカ」と「クルエルティア」のどちらを選ぶかによって基本の攻撃スタイルは変化するため、ハイスコアを目指すためにはアンカーを撃つ位置の調整や適切なキャラクターの選択が重要となる。
Makuakeのプロジェクトページを確認すると応援購入のプランは税込2000円から用意されており、税込3980円のプランでゲームのダウンロード版コードを受け取れる。また、ほかのプランでは公式ホームページやゲーム内へのクレジット掲載、オリジナルのデジタルカードやお礼メッセージが特典として付属するようだ。
また、ページ内の記載によると、今作では特定のステージのみを練習できる「トレーニングモード」やオンラインランキング、新規のアレンジ音源も搭載されるという。応援の熱量によっては続編を「計画してみたい」との思いもあるようなので、興味があれば応援購入を検討してみるとよいだろう。