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もう、勇者しない。『moon』が40%オフの1188円で買えるセールが開催。「勇者」に殺された魔物の魂をキャッチし、ラブレベルを上げよう。ドビュッシーの名曲「月の光」と共に送られる心優しきRPG

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12月22日より、伝説のアンチRPG『moon』が、40%オフの価格で購入できるセールが開催されることがオニオンゲームスの公式Xアカウントより発表された。

Nintendo Switch版、PS版、PC(Steam)版がともに1188円で、1月5日までこの価格で購入することが可能となっている。

本作は、1997年10月16日(満月の日)にプレイステーションに向けて発売されたRPGだ。ある日、主人公である少年は、「勇者が悪しき竜を倒しにいく」というオーソドックスなゲームをプレイしていた。
彼は夜中遅くまでプレイしていたため、「早く寝なさい」と母親に叱られ、電源を切って休もうとしていたところ、テレビ画面の中に囚われてしまう。

遥か空中から落下した先に待ち受けていたのは、自分が操作していたはずの「勇者」が、“経験値稼ぎ”のために魔物を惨殺していく場面であった。

この世界での主人公(名前変更可)の姿は透明で、目が悪いおばあちゃんに孫と勘違いされて服をプレゼントされ、ようやく他人に認識してもらえるようになる。
主人公は眠りにつくと、「月の女王」から殺された魔物の魂を「キャッチ」し、“ラブ”を集めることでラブレベルを上げていくことを推奨される。

このような内容から、本作は何気なく経験値稼ぎのために殺戮を繰り返している従来のRPGに対するアンチテーゼとして制作されていることがわかる。このスタイルは、後世の作品に大きく影響を与えた。

また、発売当時放送されていたCMは、“勇者”が他人の家に無理やり侵入し、棚を開けて財宝を奪い取るという衝撃的な映像になっており、キャッチコピーも、「もう、勇者しない」とシンプルながらインパクトのある内容で話題を呼んだ。

『moon』はNintendo Switch、PS4、PS5、PC(Steam)にて発売中。1月5日まで、40%オフの1188円で購入することができる。

本作を象徴するドビュッシーの名曲「月の光」とともに、魔物の魂を救う心優しいRPGを年末に遊んでみてはいかがだろうか。

ライター
MOTHER2でひらがなを覚えてゲームと共に育つ。 国内外問わず、キャラメイクしたりシナリオが分岐するTRPGのようなゲームが好き。 Divinity: Original Sin 2の有志翻訳に参加。 ゴーストオブツシマの舞台となった対馬のガイドもしている。 Xアカウント(旧Twitter)@Tsushimahiro23

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