個人クリエイターのみ〜や氏が発表したFlash作品『ナイトメアシティ』の公開20周年を記念するとして、同氏はX上に新規イラストをアップロードした。
本日で『ナイトメアシティ』が公開されて、なんと20年が経ちました。今でも楽しんでいただけている方がいらっしゃって嬉しい限りです。
— み~や (@miyasuke1) December 25, 2023
ささやかではありますが、感謝の意を込めて、記念のイラストを描かせていただきました。#NightmareCity pic.twitter.com/rg3D1DVoAq
『ナイトメアシティ』はネット掲示板「2ちゃんねる」内の「Flash・動画板」にアップされたアニメ作品だ。「ギコ」や「しぃ」など、テキストの文字でイラストを描く「アスキーアート」を元にして生まれたキャラクターたちが激しいバトルを繰り広げるという内容となっている。
キャラクターのなめらかで素早い動きや迫力のあるアクション、『マトリックス』や『ファイナルファンタジー7』などを思わせるSF的な世界観などが当時大きな話題を呼んだ。
2000年初頭から2007年ほどの期間に、Flashによる有志製作者の作品がネット上に多数アップロードされていたいわゆる「Flash黄金時代」を代表する作品となっている。作品内でBGMとして使用されたロックバンド403の楽曲「Southern Cross」も人気を博すなど、のちのインターネットコミュニティに大きな影響を与えている。
製作者のみ〜や氏は25日(月)に前述のイラストとともにファンに感謝を述べるポストを投稿した。のち、本ポストを閲覧したユーザーから「2023年現在ではまだ19周年目では?」との指摘を受ける。み〜や氏は1年の勘違いはあったものの「公開20年目」という名目のもと、投稿はそのままにするとのことだ。
Flashはアドビが提供していたWebコンテンツ制作ツールだ。アニメーションやゲームを個人制作できるツールとして、2000年代初頭に人気を博していた。2020年12月にアドビによりサポートが終了し、現在はFlash作品の制作や視聴などは不可能になっている。
なお、『ナイトメアシティ』はみ〜や氏本人のアカウントにより動画がYouTubeにアップロードされており、今でも本編を視聴することが可能だ。
さらに、同氏のYouTubeチャンネルでは、続編にあたる「ナイトメアシティ・カタストロフィ」も公開中だ。ダイナミックなアクションやキャラクターの動きなどはそのままに、さらに深いストーリーが展開されている。こちらも合わせて視聴してみよう。
リアルタイムでFlash文化に触れていた世代だけでなく、本作をまだ見たことがないユーザーもチェックして、当時のネットカルチャーの雰囲気や空気感に触れてみるのもいいだろう。