2024年1月1日(月)よりディズニーの人気キャラクター「ミッキーマウス」と「ミニーマウス」の著作権が切れ、パブリックドメインになる。
ただし、注意すべき点として今回権利が終了するのは『蒸気船ウィリー』や『プレーン・クレイジー』といった1928年に公開された短編映画に登場するミッキーマウスのみ。現在の手袋を着用し、色が付いたミッキーマウスの著作権は継続されるので注意が必要だ。
前述で紹介した『蒸気船ウィリー』はウォルト・ディズニーとアブ・アイワークスが監督を務めた無声映画だ。ミッキーマウスが登場した短編映画シリーズのデビュー作として知られており、蒸気船の上で口笛を吹くミッキーマウスのアニメーションは誰もが一度は見たことがあるだろう。
そして、『蒸気船ウィリー』は1998年に制定された著作権延長法により、1977年以前に発表された著作物の法人著作権の満了が75年から95年となったことで、このたび2024年の1月1日に「ミッキーマウス」の著作権が切れることになる。
これにより、今後は漫画や映画製作、ゲームなどにも自由にミッキーマウスを登場させたコンテンツを利用できるようになり、それに伴った作品も増えてくることであろう。
ちなみに、ここ数年有名作品のパブリックドメイン化が増えており、最近では『シャーロック・ホームズの事件簿』や『メトロポリス』、なかには同じくディズニーで馴染み深い『クマのプーさん』も著作権が切れた。
実際に著作権が切れた結果『クマのプーさん』はさまざまな作品に用いられ、最も話題になったものだと血に飢え野生化してしまったプーが描かれた映画『プー あくまのくまさん』が2022年に全国の映画館で公開。ほかにもプーの細胞組織を組み替え、突然変異させていくゲーム『Winnie’s Hole』がリリースされるなど著作権が切れたことで生まれた作品が大きな注目を集めていた。
なお、2024年にパブリックドメインになるキャラクターはミッキーマウス以外にも同作品に登場するミニーマウスも対象だ。ほかにも、ディズニー作品ではすでにピーターパン、人魚姫、白雪姫、シンデレラなどの原作もすでに著作権が切れておりコンテンツにおいてキャラクターを使用可能。
今後増えて来るであろうパブリックドメイン化されたキャラクターたちによる作品にも乞うご期待だ。