1月1日(月)、「Unreal Engine」で制作されたゲームをVRに対応させる非公式ツール「Universal Unreal Engine VR Mod (以下、UEVR)」が公開されている。
「UEVR」は「Unreal Engine」に実装されているステレオ3Dレンダリング機能を強制的に有効化することでVR未対応ゲームでのVR化を実現する非公式ツールだ。
具体的には「UE4」と「UE5」で制作されたゲームが対象となり、本ツールのテスターであるアレックス・ニコラス氏によると、現時点では数百種類のゲームの動作を確認できているという。なお、同氏はテストプレイの上、快適に遊べたゲームリストも公開しており、『テイルズオブアライズ』や『リトルナイトメア』、『ホグワーツ・レガシー』などのタイトルが紹介されている。
また、VR化したゲームはゲームパッド操作やキーボードマウス操作はもちろん、VRのハンドコントローラーでもプレイすることができ、ツール内の「UObjectHook」という機能を有効化すれば通常のVRゲームのような画面で遊ぶこともできるという。
ただし、ゲーム自体がVRに最適化されているわけではないので、操作性については保証できないそうだ。
このようにかなり便利なツールなのだが、導入についても簡単で五つの手順で実行できる。ただし、非公式ツールなためゲームが正常に動かなくなる可能性もあるので注意して試してほしい。
▼実行手順
①「UEVR」をGitHubからダウンロード
②「SteamVR」を起動
③「UEVR」を起動
④VR化したいゲームを起動
⑤「UEVR」内のInject欄から起動したゲームを選択し、Injectボタンを押す
ほかにも、開発者は有志が制作した「Rai Pal」というツールもあわせて導入することをオススメしており、導入することで自身の持っているゲームを自動的に分析し、「UEVR」で遊べるゲームを確認できる。
詳しい使い方などについては開発者が公開しているスプレットシートやYouTube動画にて紹介しているので興味があれば要チェックだ。また、本ツールはあくまで“非公式”ツールなため使用する際は自己責任で試してほしい。