イギリス・ロンドンに拠点を置くインディーゲーム開発者Terry Cavanagh氏は1月11日(木)、同氏が開発したゲーム『VVVVVV』の最新パッチ「2.4」をPC(Steam)向けに配信し、本作を日本語を含む21の言語に対応させたと発表した。本作の価格は税込580円。
今回配信されたパッチは2021年12月に配信された「2.3.6」以来、実に2年振りのアップデートとなっている。
『VVVVVV』は2010年に発売されたアクションゲームである。作中でプレイヤーは宇宙船の船長ヴィリジアンを操作して、謎めいた異次元で離れ離れになってしまったほかの5人の船員たちを救出する。
本作の操作はキャラクターを左右に移動させるか、アクションボタンによってキャラクターの重力を反転させるかのシンプルなものに限られている。自由度の高い左右移動と、接地している状態でのみ使える上下移動をもちいて、プレイヤーは数多くのステージを踏破していく。
本作の特徴として、アクションゲームとしての難度の高さが挙げられる。作中に登場する障害物は触れることでキャラクターがやられてしまう危険なものも多く、プレイヤーはマップ上のあちこちに配置されたセーブポイントを用いて、何度も障害物にやられながらトライ&エラーを繰り返す、いわゆる「死にゲー」のひとつ。
くわえて、ゲームを彩る軽快なチップチューンBGMも高く評価されている。
今回配信されたアップデートでは、キャラクターたちの会話やステージ名のみならず、ステージギミックとして登場する文字列にいたるまで日本語を含む多言語化がされており、ローカライズに対するこだわりの強さがうかがえる内容となっていた。
また今回の発表によると本作のアップデート2.4では多言語対応のほかにも、Steam Deckへの対応が承認されたり、バグの修正やパフォーマンスに関する調整がおこなわれたという。かつて本作をプレイしたという方も、いままで本作をプレイしたことがないという方も、この機会に往年の名作インディーゲームを公式日本語版で遊んでみるのもいいかもしれない。