「#気づいてA君」というハッシュタグをご存じだろうか?
これは、X(旧Twitter)で話題になっていたもので、3月末に「気づいて(@about_A_message)」というアカウントが発見されたことをきっかけに誕生したハッシュタグだ。
謎のアカウント「気づいて」は、“A君”なる人物の身に起こったことを探っており、「知っている人は教えてください」という問いかけを行っていた。
— 気づいて (@about_A_message) March 27, 2024
また、同アカウントには度々意味深なポストがされており、また有志の調査により、A君が過去に所属していたと思われる施設「愛宝学園かがみの特殊少年更生施設」の公式サイトも発見。一気に考察が加速していった。
そして4月1日深夜、YouTubeにて1本の動画が公開された。
これは“モキュメンタリー”の形式になっており、前述した謎のアカウント「気づいて」や「愛宝学園かがみの特殊少年更生施設」の公式サイトに触れながら、同施設に隠された秘密に迫る内容になっていた。
モキュメンタリーは、近年TVやYouTubeで人気のジャンルで、ドキュメンタリーに見せかけたフィクションのことをいう。
最近はただ見るだけではなく、体験性もある作品が増えてきたが、『かがみの特殊少年更生施設』では作中に登場するSNSアカウントやWebサイトが実在しており、自分自身の手で調査を進めることができるのが特徴だ。
調査の仕方は簡単で、施設のWebサイトから“気になるワード”を見つけ出し、それをサイト上で検索することで、新たなページ(情報)にたどり着けるようになっているのだ。
サイト上から手に入る情報には、レベル1~レベル10までの機密度が設定されており、そのページ数は120を超える。
得られる情報はいずれも断片的だが、機密レベルが高くなるほど情報の重要性も上がっていき、一歩ずつ、この施設の真実が見えるようになっている。
一部資料には何者かの手によって隠された情報も確認することができ、謎解きや考察も重要な要素だといえる。
なお、この一連の出来事は、『Project:;COLD』シリーズや『人の財布』を手掛ける第四境界による新たなARG(代替現実ゲーム)であり、ある種のミステリーゲームである。そのため、この物語はフィクションだ。
1人はもちろん複数人でも楽しむことができ、時間制限もないため、自分のペースで楽しめるようになっている。
はたして、この施設にはどのような秘密が隠されているのだろうか。