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中世の封建社会がシミュレーションされ自律的に駆動するRPG『歴史の終わり』発表、「皇帝」を目指すか「平和路線をとる」のかはプレイヤーの自由。NPCの思惑の絡み合いが「一度限りの物語」を生み出す

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畳部屋は、中世封建制が舞台のシミュレーションされたRPG『歴史の終わり』を発表した。

発売時期は2025年。対象プラットフォームはPC(Steam)。

『歴史の終わり』は、『NOSTALGIC TRAIN』や『最涯(さいはて)の列車』を開発したことで知られる個人ゲーム開発者の畳部屋(榊原寛氏)の最新作。広大なサンドボックスで自由に生きるシミュレーションRPGとなる。

舞台は中世封建制。プレイヤーはこの世界で生きるひとりの人間を操作するが、広大なオープンワールド世界と封建社会全体が「シミュレーション」され自律的に動いている。

住人の依頼にはじまり、交易、略奪、仕官、貴族として領地を持つ、さらに建国、果てしない戦争、裏切り、NPCの思惑の絡み合いが一度限りの物語を生み出す。

中世の封建社会がシミュレーションされ自律的に駆動するRPG『歴史の終わり』発表、「征服」か「平和」はプレイヤーの自由_001
(画像はSteamより)
中世の封建社会がシミュレーションされ自律的に駆動するRPG『歴史の終わり』発表、「征服」か「平和」はプレイヤーの自由_002
(画像はSteamより)
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(画像はSteamより)
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(画像はSteamより)
中世の封建社会がシミュレーションされ自律的に駆動するRPG『歴史の終わり』発表、「征服」か「平和」はプレイヤーの自由_005
(画像はSteamより)

ゲームは、強大な帝国の皇帝となり世界征服することも可能なようだが、平和路線をとることもできる。しかし世界征服をすれば世界に破滅をもたらし、平和路線だけでは敵国に利用されて住人や諸侯の不満を抑えられない。プレイヤーは富と権力、道徳のジレンマに陥り、難しい選択が迫られそうだ。

また戦闘は、戦闘は敵味方双方の最大数百もの兵士がぶつかりあうリアルタイムバトルとなる。歩兵、弓兵、騎兵などそれぞれの兵種の特徴を生かし、有利な位置に布陣しながら勝利を勝ち取ろう。

なお既存作品では『マウント&ブレード』、『太閤立志伝』に近いとしつつ、「歴史のうねりの中で翻弄されながら生きる人々の生涯、物語性がゲームシステムから創発されるような作品を目指しています」として、過去に『NOSTALGIC TRAIN』や『最涯(さいはて)の列車』というアドベンチャーゲームを開発していたこともあり、物語性にも期待がもてそうだ。

なお時間も予算も限られているなかで、どのように完成に持っていけるのか、開発費援助を得る方法も含め思案中とのこと。

中世の世界が自律的にシミュ―レーションされるRPG『歴史の終わり』はSteamストアページがオープンしているので、気になった人はウィッシュリストに登録してみてはいかがだろうか。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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