Gakkenは5月20日、小学生向け学習まんが『光ファイバケーブルのひみつ』をオンライン上で公開し、書籍版を全国約2万の小学校や約3200公立図書館、約800の児童館などに寄贈したことを発表した。
同作は子ども向けの学習まんがであるものの、しっかりと「光ファイバケーブル」に関する専門的な知識や興味深い豆知識が多数掲載されている。公開を受けて「はてなブックマーク」のコメントが多数寄せられているほか、XなどのSNSでも注目を集めつつあるようだ。
小学生向け学習まんが『光ファイバケーブルのひみつ』は、光ファイバケーブルの仕組みや歴史、そして今後の発展などを紹介する作品だ。制作においては古河電機工業株式会社が協力しており、光ファイバケーブルに関する同社の取組みなども紹介されている。
主人公は小学6年生の少年・河本トモキ。ある日、トモキは調べ学習の課題を出題されたものの、扱うトピックに困り果てていた。そんな中、古河電機工業株式会社で研究者をしている知人のマキが現れる。
マキの紹介により光ファイバケーブルに関心を持ったトモキは、マキの協力を受けながら「光ファイバケーブル」に関する知識を深めていく……というあらすじだ。
作中では光ファイバケーブルの仕組みや構造、製造方法のみならず、人類におけるコミュニケーションや通信の発達に関する歴史も紹介。さらに現在研究が進められている「空孔光ファイバ」などにも触れられている。
小学生向けの分かりやすさを重視した作品だが、大人が読んでも充分に興味深く楽しめる作品となっている。また、学習漫画として高い充実度を持ちながら、無料で公開されている点もネット上で話題を呼ぶ要因のひとつとなっているだろう。