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主人公と「別の<ナニカ>にすり替わった親友」を描くホラー漫画『光が死んだ夏』アニメ化決定。「ヤングエースUP」で連載される人気作、日本の田舎街を舞台にドロドロとした恐怖と愛情の物語

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5月27日、モクモクれん氏が手掛ける漫画作品『光が死んだ夏』のアニメ化が発表された。アニメは「現在鋭意作成中」とされている。

舞台は山に囲まれた日本の田舎町。主人公のよしきは、一週間ものあいだに行方不明になったが帰ってきた親友「光」が得体の知れない存在にすり替わっていくことに気づく。物語は主人公・よしきが光へ「すり替わっていることに気づいている」ことを宣言する衝撃的な場面で幕を開ける。

本作はKADOKAWAが運営する無料のWeb漫画雑誌・ヤングエースUPにて連載される作品であり、作者のモクモクれん氏におけるデビュー作となっている。

前述のとおり本作は「気づいている」ことを宣言し幕を開けるが、よしきは「亡き光を失いたくない」という願望を理由に、光とすり替わったナニカは人としていきたいという願望、そしてよしきへの愛情により“変わらぬ日常”を演じることとなる。

しかし、よしきが感じる恐怖や不安、ヒカルにすり替わるナニカの強大な力や不可思議さを発端に、日常には歪なほころびが生じていく。一歩間違えれば全てが壊れてしまう少年ふたりの危うさ、若々しい悩みと愛情、それらと相反するような恐怖、不安が見事に融和した作風が魅力的だ。

また、日本のホラー作品らしく土地の伝承や歴史を辿っていくミステリー要素も用意されており、読者を引き込むような要素もバッチリと用意されている。民俗学的なモチーフを取り入れたホラー作品のほか、いわゆる“考察系”ホラーが好きな方も楽しみやすい作品となっているだろう。

6月4日には新刊である5巻が発売される予定であり、作者であるモクモクれん氏の投稿によると5巻でひとつの区切りを迎えるという。今後は物語が新たなチャプターを迎えるため、これまでに漫画を楽しんでいた方も改めて新エピソードに注目しよう。

ライター
ゲームアートやインディーゲームの関心を経て、ニュースを中心にライターをしています。こっそり音楽も作っています。

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