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『アサシン クリード シャドウズ』についてUbisoftが公式声明を発表、素材に監修が行き届かない点を正式に謝罪。本作は「歴史フィクション」であり「弥助」は実在の人物にインスパイアされつつ創作表現を活かしたファンタジー要素と強調した

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Ubisoft Japan公式Xアカウントは、アクション・アドベンチャーゲーム『アサシン クリード シャドウズ』に関して、開発チームより日本コミュニティに向けて声明を発表した。

また同様の声明を、海外向けの『アサシン クリード』シリーズの公式Xアカウントにて英語で掲載している。

『アサシン クリード シャドウズ』は、11月15日に発売予定のステルス要素のあるアクション・アドベンチャーゲーム。『アサシン クリード』シリーズ最新作となる。

舞台は戦国時代末期。伊賀者にして優れた忍のアサシンである奈緒江と、アフリカ人の侍である弥助のダブル主人公制を採用しており、この二人の視点から、互いに交差する物語を体験する。

今回の開発チームからの声明は、『アサシン クリード シャドウズ』に関して歴史表現にまつわることに関する開発意図と開発決定に関する説明となる。

この声明が出された背景としては、本作が実在した「弥助」という人物を、ゲーム内で「侍」として描くことについて多数のユーザーから議論となっていたほか、トレイラー映像に登場する建物の造形に対して、時代考証の甘さを指摘する声も出ていた。それに付随して、時代考証に関して特定の人物に対する議論も起きていた。

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ます声明では、『アサシン クリード シャドウズ』について、「史実や歴史上の人物を再現する目的で作られたものではありません」として、「歴史フィクションを描くエンターテイメント」として、プレイヤーの好奇心を刺激しつつ、歴史的なインスピレーションを得た歴史的な舞台を探求し、知ってもらえることを目指していると、開発意図を説明している。

また多くの声が寄せられている「弥助」が主人公として抜擢された件についても説明をしており、これまで『アサシンクリード』シリーズは、あくまで実在の出来事や人物にインスパイアされた作品であると同時に、創作表現を活かしたファンタジー要素を取り入れてきたとしている。

今回の「弥助」はそうした要素の一例であり、史実としても謎に包まれた存在であることから、本作のストーリーを語るうえで理想的な登場人物の候補となったとしている。

本作その開発にあたり、外部コンサルタントから、歴史家、研究者、Ubisoftジャパンの社内メンバーまで幅広い関係者の協力を得て進めていたが、一方でプロモーション素材に監修が行き届かず、懸念を生じさせてしまったことについて謝罪をした。

あくまでゲーム映像は開発中の映像であり、発売までに改善の努力を続けるとしている。

ゲーム内容の責任は開発チームが負うものであり、協力した関係各所に一切の責任はなく、社内外問わず協力してくれた方々の批判は控えてほしいとお願いしている。声明の具体的な内容は、公式Xアカウントにて確認してみて欲しい。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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