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『近畿地方のある場所について』Kindle版が50%ポイント還元のセールを実施中。複数の雑誌記事や作者の語りなどで構成されるモキュメンタリー風のホラー小説で、無数の断片的な物語が一つの怖ろしい怪異につながっていく

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SNSで大きな話題を呼んだ背筋氏によるホラー小説『近畿地方のある場所について』のKindle版電子書籍が、現在50%のポイント還元セールを実施している。1401円の電子版書籍を購入すると、約半額の699円分がポイントとして還元される。

同作は元々作者の背筋氏が小説サイト「カクヨム」にて掲載していたもの。とある怪談に関わっているとされる「近畿地方のある場所」に関する雑誌記事や報道情報、ネットの匿名掲示板の投稿など、無数の断片的な話から構成された、いわゆるモキュメンタリー風の小説だ。

オカルトライターの「背筋」が、友人でもあり編集者の「小沢」が失踪したことで、事件に関係する情報をネットに公開して情報を集めていく、というのが大まかな物語の背景だが、単純な物語のみから本書について伝えることは難しい。

平野を流れる様々な支流がやがて一つの巨大な川へと合流していくように、一見無関係に思えるような個々の怪談話が、読み進めるにつれて怖ろしい怪異へとつながっていく構成の妙こそ本作の最大の持ち味だからだ。

『近畿地方のある場所について』Kindle版が50%ポイント還元のセールを実施中。コミカライズ版もセール対象_001
(画像は「近畿地方のある場所について」|KADOKAWA公式サイトより)

カクヨム上では2023年8月時点で1700万PVという数字を叩き出しており、書籍化された現在でも同サイト上で読むことができる。なお、碓井ツカサによるコミカライズも進行しており、こちらも同じく今回のポイント還元セール対象となっている。

また、今年9月には背筋氏の新刊小説『穢れた聖地巡礼について』も発売されている。同書については今回のセール対象とはなっていないものの、背筋氏の描くホラー体験に魅せられた方にはおすすめしたい一冊だ。

ライター
ル・グィンの小説とホラー映画を愛する半人前ライター。「ジルオール」に性癖を破壊され、「CivilizationⅥ」に生活を破壊されて育つ。熱いパッションの創作物を吸って生きながらえています。正気です。

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