ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは12月11日(水)、作家の背筋氏による小説『近畿地方のある場所について』の映画化決定を明らかにした。
本作は2025年1月に撮影を開始し、ワーナー・ブラザースの配給で年内に公開される予定だ。
『近畿地方のある場所について』は、2023年にKADOKAWAのWeb小説サイト「カクヨム」で連載され、読者の間で「本当に虚構のストーリー?」と大きな話題になったモキュメンタリーホラー作品である。
作中では、行方不明になったオカルト雑誌の編集者が遺していった“近畿地方のある場所”に関する過去の編集記事を通して、友人のフリーライター視点で集められた情報の裏側に隠された事実に迫っていく。
また、今回の映画化においては、2024年8月の公開後に話題となったホラー映画『サユリ』で知られる白石晃士氏が監督を担当。プロデューサーは映画『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』や『あの人が消えた』などの作品で知られる櫛山慶氏が務めているようだ。
映画化決定の発表にあたって、原作の背筋氏は長年の白石監督のファンとして「作品から得た恐怖を再現するべく(『近畿地方のある場所について』を)自ら書いてみようと思った」とコメント。「この最大級のラブレターを白石監督がどのように料理してくれるのか。期待に胸を膨らませつつ、私も原作者として力添えができればと思っています。」と伝えた。
また、白石監督も「原作の得体の知れない黒い魅力を、世界中の人々に感染させるべく、映像化という呪術を仕掛けていきます」と意気込みを語っている。
映画『近畿地方のある場所について』は2025年に全国公開される予定だ。今回の発表にあわせて公式サイトも公開されているため、興味があればチェックしておくとよいだろう。
以下、プレスリリースの全文を掲載しています
全国で話題沸騰中!タイトルが気になりすぎる“あの小説”ついに実写映画化!『近畿地方のある場所について』映画化決定
「行方不明の友人を探しています。」・・・から始まる衝撃展開の連続!
あなたを❝ある場所❞へ誘う禁断の物語。白石晃士監督に、原作者・背筋氏大いに期待!
書店に並ぶこの書影をあなたも一度は目にしたことがあるでしょう。
ある湖畔の風景をモノクロームに切り取ってタイトルだけが奇妙に浮かび上がる、普通に見えて普通じゃない異質で不思議な表紙。発行部数 30 万部突破、日本全国で話題沸騰中の小説『近畿地方のある場所について』(著者・背筋/KADOKAWA)。行方不明になったオカルト雑誌の編集者。彼が消息を絶つ直前まで調べていたのは、近畿地方のある場所にまつわる過去の編集記事だった。彼はなぜ消息を絶ったのか?いまどこにいるのか?すべての謎は、その場所へとつながっていた…。
2023 年 1 月、Web 小説サイト・カクヨムに第一話が投稿されると、「これは本当に虚構のストーリー?」「それとも現実にあった出来事のドキュメンタリーなのか?」「その場所は実在するのではないか」…な著者・背筋(KADOKAWA)(C) 2025「近畿地方のある場所についてど様々な反響がSNSで投稿され、小説の世界観に引き込まれた読者の間で熱を帯びた議論が巻き起こる。瞬く間に大注目作として話題になり、連載が続くにつれて若年層を中心にファン層を拡大し続け、累計 2000 万PVを超えるヒットを記録。同年 4 月に最終話となる第 34 話を投稿後、同年 8 月に単行本化されると、たちまち人気が爆発。いまや日本全国の書店でベストセラーの棚を独占し、最も読まれている小説のひとつとして日本の読者を魅了している異色作がついに実写映画化!
製作を務める櫛山慶プロデューサーは Web で発表された原作小説を読み、「2000 年代に掲示板の怪談スレッドに興奮した感覚がよみがえってきた」と映画化を熱望。本作の監督を、ホラー映画の新たな名作と呼び声も高いヒット作『サユリ』を手掛けた鬼才・白石晃士にオファー。白石監督は「原作の得体の知れない黒い魅力を、世界中の人々に感染させるべく、映像化という呪術を仕掛けていきます」と意気込みを語っている。
また、原作者の背筋氏は自著の初映画に際して、「私は長年白石作品に魅了され続けていました。それに飽き足らず、作品から得た恐怖を再現するべく、自ら書いてみようと思いました。気づけばそれは『近畿地方のある場所について』という題名で書籍になっていました。この最大級のラブレターを白石監督がどのように料理してくれるのか。期待に胸を膨らませつつ、私も原作者として力添えができればと思っています。映画を楽しみにしてくれるであろう同士の期待に応えるためにも。」と期待を寄せている。
本作は 2025 年 1 月に撮影開始。ワーナー・ブラザースの配給で 2025 年内の公開を予定している。
<STORY>
行方不明になった雑誌編集者。友人のフリーライターは、彼が消息を絶つ直前まで、過去のオカルト記事を読み漁っていたことを知る。記事はどれも噂や都市伝説、怪談話といった真偽が定かではない内容だった。しかし、それらの情報をつなぎ合わせると、ある場所にまつわる、恐ろしい事実が浮かび上がる…。
◆映画『近畿地方のある場所について』公式サイト:http://kinki-movie.jp/
原作者・背筋氏コメント:
私は長年白石作品に魅了され続けていました。
それに飽き足らず、作品から得た恐怖を再現するべく、自ら書いてみようと思いました。
気づけばそれは『近畿地方のある場所について』という題名で書籍になっていました。
この最大級のラブレターを白石監督がどのように料理してくれるのか。
期待に胸を膨らませつつ、私も原作者として力添えができればと思っています。
映画を楽しみにしてくれるであろう同士の期待に応えるためにも。
白石晃士監督コメント:
映画に行きませんか。タイトルは『近畿地方のある場所について』といいます。原作の得体の知れない黒い魅力を、世界中の人々に感染させるべく、映像化という呪術を仕掛けていきます。どうぞ、ご期待下さい。このコメントを見てくださって、ありがとうございます。この映画を見つけてくださって、ありがとうございます。
櫛山慶プロデューサーコメント:
2000 年代、掲示板の怪談スレッドに没頭した日々。その興奮が『カクヨム』で本作に出会った瞬間、鮮明に蘇りました。映像化を決めた際、真っ先に声をかけたのは『ノロイ』の白石晃士監督。奇妙で底知れない断片を、監督がどう映像化するのか、私自身震える思いで製作中です。ただひとつ言えるのは、この映画はただのエンターテインメントではありません。映画として届ける覚悟が必要な、強い“想い”が宿る前代未聞の作品です。ぜひ、その覚悟を期待してお待ち下さい。
タイトル:『近畿地方のある場所について』
公開日:2025 年
配給:ワーナー・ブラザース映画
© 2025「近畿地方のある場所について」製作委員会
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