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「第四境界」が『近畿地方のある場所について』等のホラー作家「背筋」氏とのコラボを発表。新作は「人の財布シリーズ」と同じパッケージ型で、日本テレビとの共同ブランドで制作予定

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これまで多数のARG(代替現実ゲーム)を多数展開してきた第四境界は4月21日、『近畿地方のある場所について』などのホラー小説で知られる作家・背筋氏とのコラボを行うことを発表。今年の夏~秋ごろのリリースに向けて準備を進めていると伝えた。

第四境界はこれまで『かがみの特殊少年更生施設』など、体験型モキュメンタリーとしても知られるイベントを多数行ってきたクリエイター集団。直近ではリアルイベント「東京侵蝕2025 supported by SANKYO」の開催でも話題となっていた。

第四境界は今月15日に日本テレビとの共同で新たなARGブランド「4×4 sect.(フォーバイフォーセクト)」を立ち上げることを発表しており、背筋氏とコラボした新作は、同ブランドにとって初のタイトルになる。

新作は「人の財布シリーズ」に代表されるパッケージ型ARGになるとのことで、制作には「事故物件鑑定士試験」を手がけたdrikaraも参加する。なお、今回の発表について、日本テレビ、第四境界からそれぞれコメントも発表されている。詳細については以下のプレスリリース全文をご参照いただきたい。

以下、プレスリリースの全文を掲載しています


『事故物件鑑定士試験』の第四境界と『近畿地方のある場所について』の背筋氏がコラボ!『4×4 sect.』ブランドから新作ARGをリリース

「第四境界」がホラー作家「背筋」氏とのコラボを発表。日本テレビとの共同ブランドで新作を制作へ_001

現実と仮想の間の曖昧な領域に物語を紡ぎ出すクリエイター集団・第四境界は、日本テレビ放送網株式会社(以下:日本テレビ)との共同運営ARGブランド『4×4 sect.(フォーバイフォーセクト)』の第一弾タイトルが、人気ホラー作家の背筋氏とのコラボ作品であることを発表いたします。

背筋氏は、日本のホラー作家で、2023 年に小説投稿サイト「カクヨム」に連載した『近畿地方のある場所について』が KADOKAWA より書籍化。作家デビューを果たし、同作は SNS で話題となり、累計 40万部以上のベストセラーとなりました。また、『このホラーがすごい! 2024 年版』(宝島社)国内編第1 位を獲得し、ホラージャンルの新星として注目を集めております。

さらに同作品の映画化が決定しており、2025 年 8 月 8 日に公開予定です。また、2024 年 9 月には、心霊スポットを巡る YouTuber と編集者の取材を描いた第 2 作『穢れた聖地巡礼について』を発表するなど、精力的に作品を発表し続けています。

今回のコラボ作品は「人の財布シリーズ」に代表されるパッケージ型ARGで、『事故物件鑑定士試験』を手掛けるdrikaraも開発に参加。実録風のフィクションであるモキュメンタリーホラーの手法を得意とする両者だからこそ実現できる、新たな日常侵蝕体験をお届けいたします。

なお、リリースは 2025 年夏〜秋頃を予定しております。

■日本テレビコンテンツ戦略局・岩﨑林太郎

私は昨年までの 2 年間、日本テレビを休職し、ゲームベンチャーに在籍していました。物語をより深く届けるために、テレビが得意とする“映像”という受動的な体験に、インタラクションという能動性をどう加えるか──その方法を模索していた中で、第四境界さんと出会い、強い衝撃を受けました。「もし日本テレビと第四境界さんが組むことができたなら、これまでにない新しい体験が生まれるのではないか」。そう感じてご相談をさせていただき、このたび共同ブランドが実現しました。効率化が進むこの時代だからこそ、時間をかけて、暗闇の中で想像力を膨らませ、数々の障壁を越えた先にある“忘れられない感動”をお届けしたい──。そんな思いを胸に、第四境界さんとともに歩んでいきます。作品のリリースをお待ちいただけますと嬉しいです。

■第四境界総監督・藤澤仁
ARG(代替現実ゲーム)は、現実と虚構の境界を揺るがせながら物語を描く、いまだほとんど開拓されていない表現ジャンルです。世界的に見ても、継続的に活動できているチームも、定着したタイトルも存在しません。それでも私たちは、このジャンルの持つ得体の知れない魅力に憑りつかれ、どうにかしてこの楽しさを多くの人に届けられないかと試行錯誤してきました。「ARG × YouTube」、「ARG × マンガ」、「ARG × 財布」──どの掛け合わせからも、見たことのない新しい物語表現が生まれました。そんななか、日テレの岩﨑さんから協業のご提案をいただき、「ARG × テレビ」という新たな可能性に心が大きく動かされました。テレビという巨大メディアと組むことで、また新しい物語体験を生みだせるのではないか、と。少しお時間はいただきますが、どうか心の隅に、この取り組みに対するささやかな期待を残しておいていただけたら幸いです。

ライター
ル・グィンの小説とホラー映画を愛する半人前ライター。「ジルオール」に性癖を破壊され、「CivilizationⅥ」に生活を破壊されて育つ。熱いパッションの創作物を吸って生きながらえています。正気です。

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