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『オッドタクシー』作者がストーリーを手がけるアニメ映画『ホウセンカ』2025年秋に公開決定。独房で孤独死を迎えようとしていた無期懲役囚人の老人に声をかけたのは、人語を操る謎の「ホウセンカ」だった

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4月24日(木)、株式会社CLAPは、自社が制作するオリジナルアニメ映画『ホウセンカ』を2025年秋に公開することを発表した。マンガ『オッドタクシー』を描いた此元和津也氏と、テレビアニメ版『オッドタクシー』の監督とキャラクターデザインを担当した⽊下⻨氏がタッグを組む。

主人公の阿久津実(あくつ みのる)の過去と現在をそれぞれ演じるのは、『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』に出演した小林薫氏と、声優初挑戦となる若手実力派俳優の戸塚純貴氏。阿久津のパートナーである永田那奈(ながたなな)は満島ひかり氏と宮崎美子氏が担当する。

『ホウセンカ』2025年秋に公開決定。『オッドタクシー』作者がストーリーを手がけるアニメ映画_001

本作は、独房で孤独な死を迎えようとしていた無期懲役囚の老人が主人公のアニメ映画だ。彼に「ろくでもない一生だったな」と声をかけたのは、人の言葉を操る謎のホウセンカだった。

ホウセンカと会話する中で、老人は自身の過去を振り返る。

『ホウセンカ』2025年秋に公開決定。『オッドタクシー』作者がストーリーを手がけるアニメ映画_002

なお、本作のオリジナルストーリーを書き下ろした此元和津也氏は、本作の公開時期決定に際して「『ホウセンカ』は、帰る場所をなくした男と恋人の空白へ、その花が静かに割って入り、止まった言葉を芽吹かせる物語です。」とコメントした。

監督の木下麦氏は、「揺れ動く生活の中で生きる生き物の底力を、原点に立ち帰る気持ちで表現しました。」と語り、たくさんの人に観ていただきたいとコメントを寄せている。

アニメ映画『ホウセンカ』は2025年秋に公開される予定だ。

以下、プレスリリースの全文を掲載しています。


【その花は、もう一度咲くのだろうか。「オッドタクシー」タッグが贈る、ある男の愛の物語。】オリジナルアニメ映画『ホウセンカ』2025年秋公開決定︕W主演を務めるのは⼩林薫、⼾塚純貴、共演は満島ひかり、宮崎美⼦、ピエール瀧、⾳楽はcero【特報・ティザービジュアル・コメント解禁】

■⽊下⻨✕此元和津也✕制作スタジオ・CLAP が贈る最新作、2025年秋公開決定︕■
予測不能なストーリーで話題をよんだオリジナルTVアニメ「オッドタクシー」を手掛けたクリエイタータッグ・木下麦(監督・キャラクターデザイン)×此元和津也(原作・脚本)と、国内外の映画祭で注目を集めた『映画大好きポンポさん』『夏へのトンネル、さよならの出口』を手掛けた制作スタジオ・CLAPによる、オリジナルアニメ映画『ホウセンカ』を2025年秋に公開することが決定した。

■「アヌシー国際アニメーション映画祭2025」⻑編コンペティション部⾨選出■
この度、本作が「アヌシー国際アニメーション映画祭2025」の長編コンペティション部門に選出された。『ホウセンカ」は昨年開催の「アヌシー国際アニメーション映画祭2024」にて、制作進行中のプロジェクトについて監督自ら作品を語るプログラム「Work in Progress」に選出。木下監督、プロデューサーでありCLAPの代表取締役である松尾亮一郎氏、コンセプトアートを担当するミチノク峠氏の3人が登壇し、当時制作中だった本作の展望を語るトークステージを行った。ついに完成を迎えた本作は、長編コンペティション部門において満を持しての初披露となり、国内外から大きな注目を浴びている。

■「ろくでもない一生だったな」死にかけのヤクザが起こす大逆転とは──? ストーリーテリングの名手が生み出したある男の愛の物語を、実力派俳優が紡ぐ。■
独房で孤独な死を迎えようとしていた無期懲役囚の老人。「ろくでもない一生だったな」と声を掛けたのは、人の言葉を操るホウセンカだった。“会話”の中で、老人は自身の過去を振り返り始める。死にかけのヤクザが起こす大逆転とは?本作は、「セトウツミ」を手掛けた漫画家であり、脚本家としても活動の場を拡げる此元和津也が書き下ろしたオリジナルストーリー。どういった物語が繰り広げられるのか、期待が高まる。

W主演として、主人公の男・阿久津実(あくつ みのる)の過去と現在をそれぞれ演じるのは「深夜食堂」シリーズ、『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』、『君たちはどう生きるか?』など、数多くの映画やドラマに出演する名優・小林薫と、「だが、情熱はある」『スオミの話をしよう』「虎に翼」など多くの話題作に出演し、本作が声優初挑戦となる若手実力派俳優の戸塚純貴。阿久津のパートナー・永田那奈(ながた なな)の声を務めるのは話題作『ラストマイル』をはじめ、俳優業を中心に、音楽・執筆・ナレーションなど唯一無二の感性で多彩な活動を続ける満島ひかりと、「おむすび」「いだてん~東京オリムピック噺」など多数の映画・ドラマ・バラエティーにも出演するベテラン俳優の宮崎美子。そして、謎に包まれた、言葉を話すホウセンカの声を務めるのは、Netflixオリジナルドラマ「地面師たち」で怪優ぶりを発揮したピエール瀧という卓越した演技力の俳優たちが揃い、この世界に生きるキャラクターに魂を吹き込んだ。

作品の音楽を担当するのは、音楽的快楽とストーリーテリングの巧みさを併せ持ち、若者から大人まで圧倒的な指示を得るバンド・cero。各個人がコンポーザー/プロデューサーでもあるメンバーの髙城晶平(Vo, G, Flute)、荒内佑(Key)、橋本翼(G, Cho)の3人による音楽も話題必至。創造性に富むceroの音楽に彩られ、紡がれる物語。その先に待ち受けるものとは―?

■⼤逆転だ 笑わせんなよ 昼・夜に佇むホウセンカ2種類のティザービジュアル・特報映像を解禁!■
月明かりの中にひっそりと佇むホウセンカと、太陽の下で伸び伸びと咲くホウセンカが対象的に描かれている2枚のティザービジュアルを解禁。そこには「大逆転だ」「笑わせんなよ」——シンプルながらも強烈なインパクトを放つコピーが刻まれている。これらの言葉が意味するものは一体何なのか。
デザイナーの大島依提亜がアートディレクションを担当。ティザービジュアルのイラストはkigimuraが手がけている。印象的な夜のシーンと、陽の光を浴びたホウセンカを繊細に描き下ろし、詩的で美しいビジュアルが作品の世界観を見事に表現している。

公開された特報映像では、独房内の老人と決意を胸にした青年が共通して「大逆転」という言葉を口にしており、最後のシーンでは謎に包まれた、言葉を話すホウセンカが登場する。

■キャスト・スタッフよりコメントが到着!■
・小林薫
阿久津役は、ピエールくんと⼆⼈のみでの収録でした。終えて家に帰っても切替えられず、頭の中もボーとしてえらく疲れていたのを覚えています。 翌⽇の収録でピエールくんにその事を話すと、彼は収録地の⾚坂から渋⾕までなんと歩いて帰ったそうです。彼なりのクールダウンだったと思います 。そんな充実感と疲労、感動の⼊り混じった収録でありました。

・戸塚純貴
幸せだったと心から言える自分の人生であってほしいと思わせてくれる『ホウセンカ』。
人間臭い阿久津実がとても愛おしくて、アニメーションによって彩られる彼の世界には最後のシーンまで感動しきりでした。
深いことは考えず目の前にいる不器用でまっすぐで人情深い阿久津に身を委ねました。小林薫さんの声色や感情の機微から若かかりし阿久津を想像して、丁寧に言葉を伝えてくれる満島ひかりさんとは本当に心を通わせた気持ちになりながら収録させていただきました。
声優に不慣れな自分は完成を見るのが少し不安でしたが、それを忘れさせてくれる感動がありました。
皆様に早く届いてほしい、是非観ていただきたい映画です。

・満島ひかり
胸がきゅっとなる作品でした。
ちょっと渋くて、チャーミングなお話をみて
「愛した記憶があるから私は寂しくないの」と言った
ある先輩のすてきな言葉を思い出しました。
物語の主人公・阿久津さんの静かで不器用なもの語りも
派手では無いけど、とってもすてきでした。
同じく不器用で魅力的な、那奈を演じられて嬉しかった。

・宮崎美子
異世界に転生でもしないかぎり人は今ここで自分にできることに命をかけるしかないから、こんな風に愛されたら、精一杯生きていこうという気持ちになる。信じる、託す、前を向く。できることは少なくても、人は皆そうやって命をつないで来たのだから。

・ピエール瀧
そこにいるのか。
本当はいないのか。

喋るホウセンカという不思議なキャラクターの声を担当させていただきました。
小林薫さんと2人きりのアフレコという贅沢な時間を体験させていただいたことに感謝です。

・木下麦(監督・キャラクターデザイン)
空の青さの美しさとは、日を浴びた葉の色の美しさとは、人を想う意義とは。美と儚さと幸せの価値観とそれが人に与える影響を改めて見つめ直し、揺れ動く生活の中で生きる生き物の底力を、原点に立ち帰る気持ちで表現しました。沢山の人に観ていただきたいです。

・此元和津也(原作・脚本)
報われない人生にも、祈る自由はある。それが届くかどうかはわからないけれど、それでも信じてみたくなった。『ホウセンカ』は、帰る場所をなくした男と恋人の空白へ、その花が静かに割って入り、止まった言葉を芽吹かせる物語です。この花が咲くまでには、幾つもの沈黙と、たったひとつの祈りがありました。長い沈黙と祈りの先で灯る小さな確信が、あなたの胸にもそっと種を落とすことを願います。

■■作品概要■■
■タイトル
ホウセンカ

■公開時期
2025年 秋公開

■イントロダクション
予測不能なストーリーで話題を呼んだオリジナルTVアニメ「オッドタクシー」を手掛けた、クリエイタータッグ・木下麦✕此元和津也と、国内外の映画祭で注目を集めた『映画大好きポンポさん』『夏へのトンネル、さよならの出ロ』を手掛けた制作スタジオ・CLAPが出会い、唯一無二のオリジナルアニメ映画『ホウセンカ』が生まれた。

W主演として主人公・阿久津の過去と現在をそれぞれ演じるのは小林薫と戸塚純貴。共演陣には満島ひかり、宮崎美子、そしてピエール瀧という卓越した演技力の俳優たちが揃い、この世界に生きるキャラクターに魂を吹き込んだ……。

創造性に富むceroの音楽に彩られ、紡がれる物語。
その先に待ち受けるものとは—?

■ストーリー
「ろくでもない⼀⽣だったな」
独房で孤独な死を迎えようとしていた無期懲役囚の⽼⼈に
声を掛けたのは、⼈の⾔葉を操るホウセンカだった。
“会話”の中で、⽼⼈は⾃⾝の過去を振り返り始める。

■キャスト
小林薫 戸塚純貴
満島ひかり 宮崎美子
ピエール瀧

■スタッフ
監督・キャラクターデザイン:木下麦
原作・脚本:此元和津也
企画・制作:CLAP
音楽:cero/髙城晶平 荒内佑 橋本翼
配給:ポニーキャニオン

■クリエイタープロフィール
・木下麦 (https://www.pics.tokyo/member/baku-kinoshita/)
アニメーション監督/イラストレーター
多摩美術大学在籍時からイラストレーター/アニメーターとして活動。アニメーターや監督補佐を経て、オリジナル TV アニメーション「オッドタクシー』で 自身初となる監督、キャラクターデザインを担当。同作でCrunchyroll Anime Awards 2022 / Best Director、第25回文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門 新人賞などを受賞した。
アニメーションの演出やコンセプトアート、キャラクターデザインなど幅広く活動分野を広げている。P.I.C.S.management所属。

・此元和津也 (https://www.pics.tokyo/member/kazuya-konomoto/)
漫画家/脚本家
2013年〜2017年に連載した漫画『セトウツミ』が、映画化&ドラマ化の大ヒット作品となる。2019年、映画・ドラマ・Huluオリジナルストーリー展開の『ブラック校則』で、本格的に脚本家としての活動を開始。2021年に放送されたTVアニメ「オッドタクシー」でオリジナル脚本を手掛け大きな話題を呼んだ。現在は独自の作家性を生かして、漫画以外の領域へも活動の場を広げている。P.I.C.S.management所属。

・CLAP(https://clapclap.co.jp/
2016年に映画「この世界の片隅に」を担当したアニメーションプロデューサーの松尾亮一郎が設立。映画作品を中心に、高品質な映像作品を手掛け続けるアニメーションスタジオ。制作作品に、『映画大好きポンポさん』(2021年)、『夏へのトンネル、さよならの出口』(2022年)ほか。『夏へのトンネル、さよならの出口』は、2023年アヌシー国際アニメーション映画祭ポール・グリモー賞、第32回日本映画批評家大賞をそれぞれ受賞している。

■公式HP
https://anime-housenka.com

■公式X
@anime_housenka
https://x.com/anime_housenka/

■公式Instagram
@anime_housenka
https://www.instagram.com/anime_housenka/

■クレジット
©此元和津也/ホウセンカ製作委員会

ライター
MOTHER2でひらがなを覚えてゲームと共に育つ。 国内外問わず、キャラメイクしたりシナリオが分岐するTRPGのようなゲームが好き。 Divinity: Original Sin 2の有志翻訳に参加。 ゴーストオブツシマの舞台となった対馬のガイドもしている。 Xアカウント(旧Twitter)@Tsushimahiro23

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