PCゲーム配信プラットフォームであるEpic Games Storeは5月2日(金)、1アプリにつき年間収益100万ドル(約1億4000万円)までの売上はストア手数料を徴収しない方針を示した。6月から施行される。
Epic Games Storeは世界的人気ゲーム『フォートナイト』の運営や「Unreal Engine」の開発元で知られるEpic Gamesが、2018年に立ち上げたゲームストアだ。ゲームの販売、ダウンロード、ライブラリ管理をはじめ、ユーザー向けには毎週木曜日にゲームの無料配布。開発者向けには業界水準より低い12%という販売手数料をアピールしてきた。
ちなみに、参考程度にほかのプラットフォームの販売手数料を紹介すると、SteamとPlayStation ストア、My Nintendo ストアが売上の30%、Google Play ストアが15%となる。これらを見ると、いかにEpic Gamesがプラットフォーム間競争のためにロイヤリティを削っていたか分かるであろう。
We’ve got exciting updates coming in June!
— Epic Games Store (@EpicGames) May 1, 2025
➡️ 0% store rev share on payments we process for the first $1M in revenue per app, per year
➡️ Epic Webshops, enabling devs to launch their own webshops hosted by the Epic Games Store
Learn more: https://t.co/y3tRzoTgEE

また、同発表では「Epic Games Store ウェブショップ」と呼ばれる新機能が6月よりリリースされることが明かされた。利用することで、開発者がEpic Games Store上でオリジナルウェブショップを開設することができ、自社で決済システムを用意しなくてもほかのプラットフォームで決済手数料を取られずに直接ゲーム内アイテムなどを販売できるようになる。
発表文によるとEpic Gamesは「AppleやGoogleなどが法外に高い手数料を課すアプリ内課金に代わる、より費用対効果の高い手段」として、ユーザーにアプリ外購入を提供するようだ。
なお、本ウェブショップの導入は米国でのApple社とEpic Gamesが争っている裁判の新たな判決による結果だとおもわれる。詳細は以下の記事を参照して欲しい。