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マンガ表現×新本格ミステリを融合させたゲーム『トリックエイト』Steamストアページが公開。孤島で発生した連続殺人事件を追って、民俗信仰の裏に潜む真実へ迫る推理ADV。物語表現もプレイ演出も光る期待作

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White Babel Studioが手がける新作ゲーム『トリックエイト』が、Steamにストアページを公開した。同作はウェブトゥーン的なマンガ表現と、「新本格ミステリ」と呼ばれる推理小説のジャンルを統合させたような作風の推理アドベンチャーゲームだ。

プレイヤーは命知らずのギャンブラー探偵と生贄として生き延びた過去を持つ少女、ふたりの主人公を切り替えながら、外界から隔絶された孤島で発生した連続殺人事件を操作。“成仙”という民俗信仰の裏に潜む真実へと迫っていくのだという。

『トリックエイト』Steamストアページが公開。マンガ表現×新本格ミステリの推理ADV_001
(画像はSteam:トリックエイトより)

作品の大きな特徴は、マンガ的なコマ割りで配置されたイラストが逐次展開されて進んでいくという物語演出。公開されている映像によれば、ビジュアルノベル的な物語パート部以外にも、捜査パートのような部分でもこうしたマンガ風の演出が用いられているようだ。

『トリックエイト』Steamストアページが公開。マンガ表現×新本格ミステリの推理ADV_002
(画像はSteam:トリックエイトより)

またボード上のメモを線で結び付けていくような推理パート部分の演出も注目ポイント。プレイの詳細については詳細に語られていないが、推理システムは「現実の演繹法をベースにした」ものとのこと。新本格を謳うとおり、殺人事件で用いられたトリックを推理によって導き出す必要があるようだ。

『トリックエイト』Steamストアページが公開。マンガ表現×新本格ミステリの推理ADV_003
(画像はSteam:トリックエイトより)

なお、「新本格」とはもともと日本で起こった探偵の“謎解き”に主旨を置いた推理小説ジャンルのひとつで、代表的な作家として綾辻行人氏などが知られている。翻訳された作品は海外の作家への刺激にもなり、近年では中国語圏などからも「新本格」からの影響を受けたという作家などが登場している。

さらに余談ながら、本作を開発しているWhite Babel StudioはSteam上で過去作『時空の魔女タリア』も公開中。空間を「コピー」することで足場を作ったり、時間を巻き戻したりして進めるという、こちらも興味深いシステムの短編アクションゲームだ。無料ゲームながら日本語にも対応しており、評価も「非常に好評」をマークしている。

ライター
ル・グィンの小説とホラー映画を愛する半人前ライター。「ジルオール」に性癖を破壊され、「CivilizationⅥ」に生活を破壊されて育つ。熱いパッションの創作物を吸って生きながらえています。正気です。

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