作品社は、批評家・藤田直哉氏の書籍『ゲーム作家 小島秀夫論――エスピオナージ・オペラ』を7月3日に発売する。
作品社 新刊情報。藤田直哉『ゲーム作家 小島秀夫論――エスピオナージ・オペラ』30日取次搬入。ゲームを超えた総合芸術。もはや、その作品は、詩であり、文学であり、映画であり、何よりも芸術そのものである。――ゲームクリエイターを超えた存在=小島秀夫に迫る。https://t.co/oi3rDAjo4f
— 作品社 (@sakuhinsha) June 6, 2025
『ゲーム作家 小島秀夫論――エスピオナージ・オペラ』は、『メタルギア』シリーズや『DEATH STRANDING』などで知られるゲームクリエイター・小島秀夫監督を論じた書籍。
本書は、小島秀夫氏が監督・脚本・ゲームデザインなどを本格的に手掛けた「A KOJIMA HIDEO GAME」と呼ばれる作品群を対象に、横断的に分析していく批評家・藤田直哉氏による作家・作品論。

「スパイ・諜報もののエンターテインメントの形式を利用し、その背景にある冷戦や核戦争など国際政治の問題を描きつつ、それを個人の愛憎の問題と密接に結びつけるドラマの構成」を指す著者の造語「エスピオナージ・オペラ」をキーワードに、小島秀夫監督作品を論じていく。
目次は以下のとおり。
はじめに
ACT1 ATTACHMENT
I 『メタルギア』――ステルスゲームの誕生
II 『スナッチャー』――冷戦時代の恐怖の寓話
III 『メタルギア2 ソリッドスネーク』――「不器用なデク」の生きる場所
IV 『ポリスノーツ』――疑似恋愛から、精神的な愛へ
ACT2 MODERNITY
I 『メタルギアソリッド』――生まれの「運命」からの解放
II 『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』――現実の底が抜けた世界で
ACT3 GENERATIVITY
I 『メタルギアソリッド3 スネークイーター』――母性と信頼
II 『メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』――「体制と叛逆」という二項対立の解体
ACT4 PEACE
I 『メタルギアソリッド ピースウォーカー』――ゲームによる平和教育
II 『メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ』――9・11以後のゲーム
III 『メタルギアソリッドV ファントムペイン』――ゲームにおける、陰謀論と情報操作との戦い
ACT5 EXTINCTION
I『DEATH STRANDING』――人類を絶滅から救うために
あとがき
引用文献・参考文献
註
1987年の『メタルギア』からはじまり同シリーズや、『スナッチャー』や『ポリスノーツ』というアドベンチャーゲーム、さらに『DEATH STRANDING』などが論じられている。
書籍『ゲーム作家 小島秀夫論――エスピオナージ・オペラ』は、7月3日に発売予定だ。