いま読まれている記事

小島秀夫監督作品の「ドラマ」を作品ごとに分析・評論した書籍『ゲーム作家 小島秀夫論――エスピオナージ・オペラ』が7月3日に発売へ。批評家・藤田直哉氏による作品・作家論

article-thumbnail-250615c

作品社は、批評家・藤田直哉氏の書籍『ゲーム作家 小島秀夫論――エスピオナージ・オペラ』を7月3日に発売する。

『ゲーム作家 小島秀夫論――エスピオナージ・オペラ』は、『メタルギア』シリーズや『DEATH STRANDING』などで知られるゲームクリエイター・小島秀夫監督を論じた書籍。

本書は、小島秀夫氏が監督・脚本・ゲームデザインなどを本格的に手掛けた「A KOJIMA HIDEO GAME」と呼ばれる作品群を対象に、横断的に分析していく批評家・藤田直哉氏による作家・作品論。

小島秀夫監督作品の「ドラマ」を作品ごとに分析・評論した書籍『ゲーム作家 小島秀夫論――エスピオナージ・オペラ』が7月3日に発売へ_001
(画像はXより)

「スパイ・諜報もののエンターテインメントの形式を利用し、その背景にある冷戦や核戦争など国際政治の問題を描きつつ、それを個人の愛憎の問題と密接に結びつけるドラマの構成」を指す著者の造語「エスピオナージ・オペラ」をキーワードに、小島秀夫監督作品を論じていく。

目次は以下のとおり。

はじめに
ACT1 ATTACHMENT
I 『メタルギア』――ステルスゲームの誕生
II 『スナッチャー』――冷戦時代の恐怖の寓話
III 『メタルギア2 ソリッドスネーク』――「不器用なデク」の生きる場所
IV 『ポリスノーツ』――疑似恋愛から、精神的な愛へ
ACT2 MODERNITY
I 『メタルギアソリッド』――生まれの「運命」からの解放
II 『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』――現実の底が抜けた世界で
ACT3 GENERATIVITY
I 『メタルギアソリッド3 スネークイーター』――母性と信頼
II 『メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』――「体制と叛逆」という二項対立の解体
ACT4 PEACE
I 『メタルギアソリッド ピースウォーカー』――ゲームによる平和教育
II 『メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ』――9・11以後のゲーム
III 『メタルギアソリッドV ファントムペイン』――ゲームにおける、陰謀論と情報操作との戦い
ACT5 EXTINCTION
I『DEATH STRANDING』――人類を絶滅から救うために
あとがき
引用文献・参考文献

1987年の『メタルギア』からはじまり同シリーズや、『スナッチャー』や『ポリスノーツ』というアドベンチャーゲーム、さらに『DEATH STRANDING』などが論じられている。

書籍『ゲーム作家 小島秀夫論――エスピオナージ・オペラ』は、7月3日に発売予定だ。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

この記事に関するタグ

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ