トゥーキョーゲームス代表のゲームクリエイターである小高和剛氏は、2月8日に公開されたWeeby Newzのインタビュー動画に出演し、『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』(以下ハンドレッドライン)の開発秘話や展望を語った。
インタビューの中で小高氏は、パブリッシング担当のアニプレックスとお金を出し合って完成までたどり着けたことや、本作が100個のエンディングを搭載した狂気作であること、いずれ400以上のルートを内包し、10年以上も続くゲームにしていきたいことなどを語っている。
※下記動画および本記事には『ハンドレッドライン』および『ダンガンロンパ』シリーズの一部ネタバレが含まれます。視聴の際はご注意ください。
『ハンドレッドライン』は2025年4月に発売された、トゥーキョーゲームス初のオリジナルIPとなるアドベンチャーゲーム。本作は「100個のエンディング」が搭載されていることでも知られており、「日本ゲーム大賞2025」では優秀賞、アメリカのRolling Stone誌の「2025年ベストゲーム」では世界7位に選出されるなど複数の賞を受賞したタイトルだ。
インタビューでは、小高氏が本作について多大な借金をしながらも完成させたタイトルであると振り返りつつ、ゲームが評価されたことについてホッとしていると心境を話している。また、本作を分割して販売する方式も考えていたものの、「100エンド」が1本に収録されているという“狂気”が薄れてしまうという懸念から、分割せずにそのまま販売したという。
なお本作のストーリー分岐については、『デトロイト ビカム ヒューマン』のように物語の展開が選択肢によって少し変化するというよりも、世界観そのものが変わってしまうようなマルチバース方式を考えて開発していたようだ。その際、シナリオは小高氏に似せるのではなく、ライターそれぞれの個性にあわせた構成で進めていたという。
さらに動画では、小高氏が『ダンガンロンパ』シリーズに登場する江ノ島盾子や狛枝凪斗、王馬小吉のようなトリックスター的な存在が、物語にドラマや軋轢を生みだしてくれるとコメント。『ハンドレッドライン』では蒼月衛人がその役割であったとし、トリックスターが人気になれば「この作品はいける」と感じていたようだ。

また、DLCについて尋ねられると、小高氏は、現在準備は進めているもののちゃんと計画として動いているわけではないとコメント。しかし、本作がSFルートや恋愛ルートなどさまざまなジャンルを内包しているゲームであるという特徴から、今後どのようなストーリーも追加できる柔軟性の高い作品であると述べた。
続けて小高氏は、今後200、300、400と思いつく限りのルートを追加し、見たことのないようなゲームに成長させていきたいとコメント。敵側や主人公たちが住む世界の深堀や、新たな転校生の追加など、まだまだ語る余地はたくさんあると語っている。あわせて、あと10年ほどは続くようなゲームにしたいとも展望を明かしていた。
なお、構想は常に練っているようで、DLCのほかにもアニメ化やNetflixの実写化など、あらゆるメディアミックス化も目標にしているようだ。
また、動画の後半では、2026年に発売を予定している新作ゲーム『スーパーダンガンロンパ2×2』についても触れられている。今年で15周年を迎え今や世界中から愛されるシリーズの新作シナリオに、小泉氏が抜擢された経緯などが語られていた。
『ハンドレッドライン』は現在、Nintendo SwitchとSteam向けに発売中だ。
