Xは8月8日、クリエイター向けの新たな収益化制度「Original Content Rewards Program」を発表した。
同制度は、独自のアイデア、専門知識、取材・報道、創造性、論評をXにもたらすクリエイターに報酬を支払う新たな仕組みだ。Xは、新たな価値を加えるクリエイターに報いることを目的としている。
— Creators (@XCreators) August 7, 2026
従来の収益分配プログラムは新規登録を終了
これに伴い、従来の収益分配プログラム「Revenue Sharing」は新規登録の受付を終了した。既存の参加者は9月7日まで収益を得られ、9月8日から新制度への申請が順次可能となる。
新制度への申請条件
「Original Content Rewards Program」への申請には、以下の条件をすべて満たす必要がある。
- ・18歳以上であること
- ・プログラムの対象国に居住していること
- ・収益化基準または利用規約に繰り返し違反した履歴がなく、アカウントが良好な状態であること
- ・個人またはビジネスアカウントを使用していること
- ・X Premium、Premium+、Premium Businessのいずれかに加入していること
- ・認証済みフォロワーが500人以上いること
- ・過去90日間に、認証済みユーザーによるホームタイムライン上のインプレッションを50万回以上獲得していること
- ・オリジナルコンテンツを定期的に投稿していること
なお、返信によるインプレッションは50万回の集計に含まれない。条件を満たしたユーザーは「Creator Studio」から申請でき、審査結果は3営業日以内に通知される。
報酬の基準となる「条件を満たすインプレッション」
対象となるクリエイターには、オリジナルコンテンツから生じた「条件を満たすインプレッション」に基づいて報酬が支払われる。
条件を満たすインプレッションは、X Premium Basic、Premium、Premium+、Premium Businessの加入者によるホームタイムライン上のユニークインプレッションを指す。投稿の少なくとも50%が画面に表示された場合に限り、対象として数えられる。
同一投稿に対する同一アカウントの2回目以降の表示、有料またはプロモーションによる表示、人工的に生成された表示、不正な表示は除外される。
Xが定義する「オリジナルコンテンツ」
Xは「オリジナルコンテンツ」について、本人が制作し、自身の声や視点、専門知識、創造性を反映した投稿と定義している。具体例として、以下の5項目を挙げた。
- ・独自の文章、スレッド、記事、取材・報道、分析
- ・自身で撮影した写真や動画
- ・自身でデザインしたミーム、グラフィック、イラストなど
- ・既存の会話に意味のある視点を加える論評、リアクション、洞察
- ・独自の文脈、分析、ナレーション、ユーモア、創造的な編集によって、既存コンテンツを実質的かつ有意義に変化させた投稿
Xは、論評もオリジナルコンテンツに含まれると説明している。既存の投稿や動画、画像、スクリーンショットを使用する場合でも、独自の視点や専門知識、ユーモア、背景情報などによって意味のある価値を加えれば、対象となる可能性がある。
コピーや軽微な編集、自動投稿などは対象外
一方、投稿の主な価値が他者のコンテンツに由来し、投稿者自身の貢献がほとんどない場合は、オリジナルコンテンツとして認められない。
他者の投稿をそのままコピーした内容や、自身が作者ではないコンテンツをXまたは別のプラットフォームからダウンロードして再投稿した場合は対象外となる。トリミング、フィルター、枠線、透かし、速度変更、簡単なテキストの追加など、軽微な編集だけを施した投稿も意味のある改変とは認められない。
内容を説明するだけのキャプションやテキストの追加、説明に終始する要約、出典を記載しただけの転載、独自の論評がほとんどないリアクションも対象にならない。単に他者のコンテンツを広めたい場合は、リポスト機能を利用するよう案内している。

このほか、自動化された手段で制作・投稿されたコンテンツ、不適切または性的に露骨な内容、閲覧者に害を及ぼす可能性がある内容、虚偽または誤解を招く投稿、有用なコミュニティノートが付いた投稿、収益化の指南や収益の最大化だけを扱う投稿なども報酬の対象外となる。
他者の著作物には必要な権利や許諾が必要
なお、同制度におけるオリジナルコンテンツの基準と、Xの知的財産権に関する規定は別に適用される。オリジナルコンテンツとして認められる場合でも、他者の著作物を使用する際は必要な権利や許諾を得なければならない。
Xは、投稿前に独自の視点や専門知識、解説を十分に加えているか確認するよう呼びかけている。投稿者自身が加えた内容が、投稿の主な価値になっているかが判断基準になるという。
