任天堂が厳選したファミリーコンピュータの名作ソフト30本を収録した『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ』。
懐かしくて買ったという人も多く、売り切れ続出の大ヒット! 電ファミ編集部でも、ピコピコ音が絶えません。
でもそうなると、人間ゼイタクなもので、
もし『ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン』が発売されたとしたら?
という妄想が膨らんでくるのは当然至極。
発売されたとしたら収録してほしい「こいつは外せない!」という30本を選んでみました。ちなみに、スーパーファミコンで発売されたタイトルは1450本近くあるって、みんな知ってた?
まずは気になる任天堂タイトルから14本をセレクト!
最初は任天堂枠。ファミコン時代から続く人気シリーズや、スーパーファミコンで初登場した人気作品が多数あるので、メチャ悩むところですが……。
まずは絶対に外せない『スーパーマリオ』シリーズ。
おなじみのマリオが、マントで空を飛んだりスイッチを押したりしながら恐竜ランドで大冒険を繰り広げる。何でも食べる相棒・ヨッシーがデビューしたのもこの作品でした。
超高速のF-ZEROマシンをかっとばすSFレース。
ハードの回転・拡大縮小機能をこれでもかというくらい使いまくった迫力ある画面が特徴。ライバルマシンを使ったロケットスタートなどのテクニックを使った、タイムアタックも激アツ。
市長になって自分の街を作る経営シミュレーション。
交通渋滞や電力問題に加えて、災害やクッパが襲ってくる世紀末な都市を発展させていく。
緑の服の少年“リンク”がゼルダ姫を救うために光と闇、2つのハイラルを冒険するアクションアドベンチャー。
「出る出るゼルダの伝説」という歌に合わせて踊るスチャダラパーのCMも話題になりました。
マリオやクッパがカートでレースをする『マリオカート』シリーズの第一弾。
画面分割で対戦もでき、アイテムを使って友だちと足をひっぱりあうのも楽しい。このゲームでドリフトの楽しさに目覚めた人も多いのでは?
スーパーファミコン初のポリゴンを使った3Dシューティング。
キツネ、トリ、ウサギ、カエルの4人組雇われ遊撃隊が、お猿の軍団を相手に宇宙をまたにかけた戦いを繰り広げる。実は、バーチャルコンソール化されてないので、ホントに収録してほしい1本です。
「メトロイド、オモロイド」でおなじみの探索型アクション。
奪われたベビーメトロイドを追う賞金稼ぎのサムスが、宇宙海賊ががんばって再建した惑星ゼーベスに殴り込む。スーツを脱いだサムスを見るために、タイムアタックに燃えた人も多数。
コピーライターの糸井重里氏がゲームデザインとシナリオ、徳川埋蔵金探しの自虐ネタを担当したロールプレイングゲームの2作目。
「大人も子供も、おねーさんも。」のキャッチコピーでおなじみのキムタクのCMもありました。カブトムシのような生き物に地球の未来を託された少年が、世界各地で変な人たちが起こす事件を解決していく。
『ドンキーコング』の孫にあたるゴリラが親友のチンパンジーをつれて、バナナを盗んだワニの海賊たちをボッコボコにしにいくアクション。
3DレンダリングされたCGを2Dに落とし込んだ、テカテカしたグラフィックが特徴。2作目はディディー、3作目はディンキーが主役となるため、タイトル通りドンキーコングが主役なのはこの作品だけ。
手書きタッチのグラフィック表現が話題となったヨッシーが主役のアクション。
赤ん坊のマリオを偶然助けたヨッシーたちが、ついでにルイージも助けながら2人の両親のもとをめざす。「タマゴ投げ」や「ふんばりジャンプ」といった、ヨッシーならではのアクションも今作で初登場。
任天堂とスクウェア(現スクウェア・エニックス)が共同開発した『スーパーマリオ』初のロールプレイングゲーム。
いつものようにクッパを倒しピーチを助けたマリオだったが、そこへ現れた魔王カジオーが率いる武器軍団と戦うことになってしまう。ピーチどころかクッパまで仲間になるのに、ルイージの出番はありません(涙)。
『カービィ』シリーズ7作目。
デデデ大王から食べ物を取り返したり、洞窟を探検したりといった個性豊かな7種類のアクションモードと2種類のサブゲームが用意されていた。ニコニコ動画などで人気の高い「激突!グルメレース」が収録されているのもこの作品。
てごわいシミュレーション第4弾。
1つの大きなマップで次々にイベントが起こり、変化する状況に対応して戦う、これまでのシリーズと違った戦略が楽しめるようになった。ユニット同士が好感度によって結婚し、子供が生まれるため当時はカップリング論争が熱かった。
『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』のスタッフが手掛けた、隠れすぎた名作。
夏休みのキャンプ中に海賊にさらわれた先生を救出するために、元気、デブ、ハカセのズッコケ3人組風の少年たちが冒険を繰り広げる。見下ろし型のアクションだけど、画面の怪しい場所をカーソルで調べる「サーチシステム」が特徴。ジーナ先生の胸ばかり調べてはいけませんよ!
続いて、サードパーティタイトルを16本!
お次はサードパーティのタイトル16選。まずはファミコンミニにも収録された定番タイトルの続編を5本。人気シリーズだけに、やっぱりスーファミでも遊びたいよね。
『魔界村』シリーズ3作目。
パンツ一丁の騎士アーサーが、またまたさらわれたプリンセスを救うために魔界の三丁目を2周する。パターンを覚えないとあっというまにゲームオーバーになる相変わらずの高難度で、全国の小学生や有野課長を恐れさせた。
バンパイアハンターのシモンが、復活したドラキュラを倒すために悪魔城へ殴りこむ横スクロールアクション。
暗めでホラーな演出と、数々の即死トラップでプレイヤーを恐怖のどん底に叩き落とした。武器のムチを8方向に振れるほか、垂らしたムチを自由に動かしたり、ムチで仕掛けにぶら下がったりとシモンのムチ使いテクニックにうっとりした人も多いのでは。
ガチムチマッチョがエイリアンとドンパチを繰り広げるハードアクション第3弾。
横スクロールに加え、回転機能を使ったグルグル回る見下ろし型ステージが登場。「ミサイルはつかまって乗るもの」という、『魂斗羅』の常識を打ち立てた記念すべき作品。
『ロックマン』の100年後、新たな主人公・エックスが主役となる『ロックマンX』シリーズ第一弾。
ボスを倒すと特殊武器が手に入るといった基本部分は変わらないが、ステージに隠されたパワーアップアイテムを探す探索要素が加わった。隠し武器で「波動拳」もあるよ。
シリーズが進むにつれて、とんでもなく難しかったアーケード版を家庭用向けにマイルドに調整した、シューティングゲーム初心者にもオススメできる移植作品。
使う武器をエディットで変更できるため、ガチからネタまでいろんなスタイルで遊べます。
1990年代に一大ブームを引き起こした格闘アクションは、もちろん外せないでしょう!
『ストリートファイターⅡ』シリーズの4作目。
「「昇竜拳(無敵対空技)」と「スクリューパイルドライバー(コマンド投げ)」の両方がそなわり最強に見える」と子供の心をときめかせたTホークをはじめ、4人の新キャラクターが参戦。使えるキャラクターは16人に。
スーパーファミコン時代は、人気ジャンルに成長したロールプレイングゲームも名作ぞろいでした。
親子3代にわたる壮大な物語を描くスーパーファミコン初の『ドラゴンクエスト』。
今も嫁を誰にするかで論争が続く罪作りなゲーム。キラーパンサーの名前についての論争も存在する。人はなぜ争い続けるのか……。
魔法の力が消え、魔導による機械文明が発展した世界という、これまでのシリーズと大きく違う世界観が特徴。ドット絵の最高峰ともいえる美しいグラフィックや、スーパーファミコンでオペラまでやってしまった音楽の評価も高い。
本作随一の悪人にしてコメディ担当のケフカの存在も印象的で、特徴的な笑い声を真似した人も多いのでは。
選んだ主人公や選択肢によって展開が変化する、フリーシナリオロールプレイングゲーム。武器を使っていると、電球と「ピコーン」という音とともに技を閃くバトルシステムが特徴。
数千人の軍隊を率いて戦う「マスコンバット」や会社経営と買収で敵対組織をぶっつぶす「トレード」などのミニゲームに本編そっちのけでハマりました。
当時『ファイナルファンタジー』のディレクターだった坂口博信氏と『ドラゴンクエスト』の堀井雄二氏、「ドラゴンボール」の鳥山明氏という夢のトリオが手掛けたロールプレイングゲーム。
いきなりラスボスと戦うことができたり、「強くてニューゲーム」は当時衝撃でした。
『オウガ』シリーズの2作目。高低差のあるフィールドや、時間の概念のある半リアルタイム進行の戦闘など斬新なシステムが特徴。途中でロウとカオスの2つのルートが分かれるが、その際の親友・ヴァイスの顔の変わりっぷりも見どころのひとつ。
ちなみに筆者は、有名な「さっすが~、オズ様は話がわかるッ!」のイベントで本気でヘコんで寝込みました。あの頃はピュアだった……。
ダンジョンに入るたびに形や落ちているアイテムが変化する「1000回遊べるRPG」。
シレンが倒れると持っていた道具がすべて失われるため、鍛えた武器をうっかりミスで無くしたときのショックは、リアルで1万円を落としたとき並みにヘコむ。でも、「次はうまくやる!」と、また遊びたくなる魅力がこのゲームにはありました。
チュンソフトのサウンドノベル第2弾。
雪山のペンションを舞台に、殺人事件が起きたり、起きなかったり、鎌井さんが集まったりする。登場人物を影絵で描き、想像力を刺激するビジュアルも話題を呼んだ。
キ●ガイだらけの館に引き取られた少女になって脱出を目指すアドベンチャー。とにかくシザーマンが怖すぎるんだけど、最初に出てくるメアリー先生のビジュアルが一番恐ろしいと思ったのは筆者だけでしょうか?
難易度・激ムズの“ラバーリングアクション”。釣りゲームではありません。ゴムロープの付いたルアーを地面に引っ掛けて反動で飛び上がったり、敵を捕まえたり、天井にぶら下がってゴムをぴょんぴょん伸び縮みさせたりと、自由自在なアクションが楽しい。
ちなみに、“海腹川背 ”の意味は、「海の魚は腹に、川の魚は背に脂が乗っていること」。
最後となるのは、良くも悪くも当時筆者に大きな衝撃を与えてくれたこのソフト! スーパーファミコンである意味最も有名なゲームです。
良くわからないタイトル、相原コージ氏が描くシュールなキャラクター、それに輪をかけてシュールな世界観や設定でカルトな人気(?)を誇るロールプレイングゲーム。
悪の組織・マカマカ団のビームによって両親を巨大なミジンコに替えられた主人公が、ダンボールを被った男やウルトラマンもどきなどを仲間にしつつ両親を元に戻す旅に出る、というストーリーもこれまたシュール。
当時、おこづかいでこのソフトを買ってしまった筆者の心境を、ぜひ今の時代の子どもたちにも体験してもらいたい!!
いかがでしたでしょうか。ほかにもオススメしたいソフトはまだまだいっぱいあるんですが、30本という枠の中で選ぼうとすると結構悩みます。
スーパーファミコンのソフトを振り返ってみて思ったことは、当時はスクウェアをはじめRPGが多い印象だったけれども、それほどでもなく、アクションゲームの方が元気な時代だったんだなということがあらためてわかったりしました。
人によって思い入れのあるタイトルが違うと思うので、「あれがない」「これは入れたい」という方はコメント欄にてぜひどうぞ!