『逆転裁判123 成歩堂セレクション』がPS4/Nintendo Switch/Xbox Oneで2019年2月21日発売決定。Steam版は春を予定。「異議あり!」が高解像度となって蘇る。

 カプコンは現行ハードへのマルチプラットフォーム版『逆転裁判123 成歩堂セレクション』の発売日を正式に発表した。PS4/Nintendo Switch/Xbox One/Steamは2019年2月21日、Steam版は2019年の春を予定している。価格は税込み3564円。

 PS4版とNintendo Switch版にはサントラと豪華パッケージ仕様による「コレクターズ・パッケージ」も同日発売し、価格は税込み4860円。なおXbox One版はダウンロード販売のみである。

 『逆転裁判』は、ゲームボーイアドバンスから2001年10月12日に発売するや否や、アドベンチャーゲームに新風を巻き起こしたタイトルだ。
 主人公の弁護士である成歩堂龍一、ヒロインである見習い霊媒師の綾里真宵をはじめとした奇抜でユーモラスなキャラクターたちと、一筋縄ではいかない殺人事件の解決を目指す。

 特筆すべきは「法廷バトル」とも呼ばれる、従来の聞き込みだけではなく、人と論戦をする緊張感のあるシステムをアドベンチャーゲームにもたらした点である。 

 証拠品と証言の矛盾をプレイヤーが推理して、「異議あり!」と検事や被告人と論戦を戦わし、それまでの裁判の流れをひっくり返すのは、本作の顔ともいえるシステムだ。

(画像はCAPCOM:逆転裁判123 成歩堂セレクション 公式サイトより)

 シリーズの生みの親であり、シナリオも手掛けている巧舟氏は、大のミステリーマニアであり、最終的に伏線が見事にかみ合う絶妙なシナリオには定評がある。

 国内でも多くのゲームが『逆転裁判』に影響を受けたが、それは海外でも例外ではない。日本のアドベンチャーゲームは当時、それまで海外ではローカライズされなかったが、本作はニンテンドーDS版の発売がきっかけで、『Ace Attorney』シリーズとして海外展開しており日本国外でも根強いファンがいる。
 『逆転裁判』で初めて日本のアドベンチャーゲームに触れたという人も多く、海外のインディーでは『逆転裁判』から影響を受けたビジュアルノベルもいくつか作られているほどだ。

 この『逆転裁判』は『2』『3』がゲームボーイアドバンスで発売され、ニンテンドーDSで微調整と新規エピソードである第5話「蘇る逆転」を追加した初代のリファイン版『逆転裁判 蘇る逆転』が発売された。
 ちなみに、この第5話を手掛けたのも『逆転裁判』の生みの親である巧舟氏であり、屈指の名エピソードとなっている。

(画像はCAPCOM:逆転裁判123 成歩堂セレクション 公式サイトより)

 その後、『逆転裁判 蘇る逆転』『逆転裁判2』『逆転裁判3』をひとつにまとめたのが、ニンテンドーDSの『逆転裁判123 成歩堂セレクション』であり、今回はそれが現行ハードで高解像度になって蘇ることになる。

 本作は画面のHD化だけではなく、オリジナルにはなかったスキップ機能、ウインドウの透過設定、また日本語と英語のテキストの変更が可能であり、ユーザーインターフェイスも大画面に適したレイアウトに変更されている。

 またセーブデータも3作品共通で10個までセーブできるようになり、新規にアレンジされた曲が含まれているようだ。

 カプコンが運営する通販サイトのイーカプコン限定では、さらにグッズを加えた「リミテッド・エディション」と「コンプリート・エディション」が発売される。

(画像はイーカプコン |【イーカプコン限定】逆転裁判123 成歩堂セレクション LIMITED EDITION(NS)/イーカプコン限定特典付(NS LIMITED EDITION): ゲームソフト CAPCOM公式通販サイトより)

 ソフトに加えて、巧舟氏書きおろしの新規シナリオのドラマCDと、スタッフが登壇した東京ゲームショウ2018のステージを収録した特別法廷2本を収録した特別法廷DVD、ミニキャンバスアート、アクリル製「タイホくん組み立てキット」、また先着で全3種のトノサマンカードが付属する。

 コンプリート・エディションはこれらのグッズに加えて、コレクターズ・エディションの仕様が含まれている。価格はリミテッド・エディションが税込み9504円、コンプリート・エディションが税込み10584円となる。

(画像はイーカプコン |【イーカプコン限定】逆転裁判123 成歩堂セレクション COMPLETE EDITION(PS4)/イーカプコン限定特典付(PS4 COMPLETE EDITION): ゲームソフト CAPCOM公式通販サイトより)

 『逆転裁判』は現在、アニメもシーズン2が放送中である。アニメから入ってゲームをやったことがないという人や、久々に『逆転裁判』をプレイしてみよと思う人には『逆転裁判123 成歩堂セレクション』はうってつけではないだろうか。

文/福山幸司

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ライター
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman
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