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『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』に『ジョイメカファイト』『超惑星戦記 メタファイト』『リンクの冒険』が追加へ

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 任天堂はファミコンゲーム集ソフト『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』の1月分配信タイトルに、『ジョイメカファイト』、『超惑星戦記 メタファイト』、『リンクの冒険』が追加されることを発表した。配信日は1月16日。

 『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』は、毎月ファミコンのタイトルが配信され、Nintendo Switchを使ってどこでも持ち運べてファミコンのゲームが遊べるこを売りにしているソフト。これまで『スーパーマリオブラザーズ』『魔界村』など、計30タイトルが追加されている。遊ぶには月額300円から加入できる「Nintendo Switch Online」に加入する必要がある。

『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』に『ジョイメカファイト』『超惑星戦記 メタファイト』『リンクの冒険』が追加へ_001
(画像はYouTube | ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online 追加タイトル [2019年1月]より)

 『ジョイメカファイト』(任天堂)は任天堂から1993年に発売されたロボットを題材にした格闘ゲーム。ロボットによる世界征服宣言をしたイワン・ワルナッチ博士に対抗するために、リトル・イーモン博士の作ったロボット「スカポン」を操作して立ち向かう。ファミコンでは比較的、後期の作品となる。

 当時はすでに『ストリートファイターII』スーパーファミコンに移植されていた。ファミコンで『ストリートファイターII』レベルでアニメーションさせて、しっかりとした格闘ゲームを実現することは不可能に近い。しかし本作はロボットという各パーツを分離させてアニメーションすることによって、格闘ゲームを実現。『ストリートファイターII』に勝るとも劣らない、高度な格闘ゲームがファミコンで実現している。CPUと対戦するストーリーモード「1Pクエスト」のほか、もちろん対人戦が楽しむことができる「1P vs 2P」モードがある。

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(画像はYouTube | ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online 追加タイトル [2019年1月]より)

 『超惑星戦記 メタファイト(サンソフト)はサンソフトから1988年に発売された探索型アクションゲーム。特徴はコミカルなグラフィックで表現された惑星ソフィアの世界観と、バリエーション豊かなアクションだ。

 サイドビューステージから、トップビューで表現されたダンジョンが存在しており、この二つの視点によるステージを行き来しながら探索していく。サイドビューステージは。超惑星間万能車両メタル・アタッカーと呼ばれる車両を乗車しつつ探索していくのが基本だが、パイロットを降車させることもできる。各エリアのダンジョンステージのボスを倒すと、メタル・アタッカーの装備が手に入り、探索範囲がさらに広がっていく。この場面ごとに操作性が変わるアクションが面白く、ゲームバランスも巧み。評価の高い本作だが、欠点を挙げるとすると、セーブができなかったこと。しかし『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』にはどこでもセーブする機能があるので、その欠点もなくなったといえるだろう。

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(画像はYouTube | ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online 追加タイトル [2019年1月]より)

 『リンクの冒険』(任天堂)は任天堂から1987年に発売されたアクション・アドベンチャー。別名『THE LEGEND OF ZELDA 2 リンクの冒険』。ファミリーコンピュータのディスクシステム用として発売された『ゼルダの伝説』の第二作である。ハイラル王国の平和を取り戻すため、大神殿に封印された勇気のトライフォースを開放するべく、再びリンクは冒険の旅に出る。

 本作の特徴はなんといっても、『ゼルダの伝説』と違い、トップビューによるフィールドと、サイドビューで表現されたアクションRPGのような構成になっていること。フィールドで敵と遭遇すると、サイドビューに切り替わるシンボルエンカウントシステムを採用している。経験値を取得して能力をあげるシステムもある。
 
 こういったことから他の『ゼルダの伝説』シリーズと比べても極めて異色な本作。しかし後のシリーズにしっかりと踏襲されている部分も見ることができる。たとえば『ゼルダの伝説』シリーズで、はじめて活気に満ちた街が表現され、NPCに役割が与えられている点は、あとの『ゼルダの伝説 時のオカリナ』を彷彿とさせるだろう。もともとオリジナルの『ゼルダの伝説』とは違う方向性を目指して作られた作品だが、新たにプレイしてみると、現代のシリーズに連なる萌芽が見えてくるかもしれない。

 なお、『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』に必須な「Nintendo Switch Online」には、7日間の無料体験もある。そろそろ手を出してみようと思っている方は、まずは無料体験からやってみてはいかがだろうか。

ライター/福山幸司

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ライター
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福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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