プレイステーションオフィシャルサイトにて、PlayStation Vitaが近日出荷完了予定であることが記載されている。現在、出荷中のモデルは「ブラック」と「ブルー」の2種類になるが、そのどちらもが近日中に完了を予定しているようだ。
PlayStation Vitaは、2011年12月にソニー・コンピュータエンタテインメント(現:ソニー・インタラクティブエンタテインメント)から発売された携帯ゲーム機。PlayStation Portableに続くハードとして開発が行われ、さらなる高画質化、3G回線やGPS機能を用いたネットワーク機能、そしてPS4のリモートプレイが可能な点が特徴となっていた。
ヒットした作品は『Minecraft:PlayStation Vita Edition』、『GOD EATER2』、『フリーダムウォーズ』、『討鬼伝』など。2014年10月ごろはまだ『Minecraft』がすべてのゲーム機で展開を終えておらず、さらに携帯ゲーム機で遊べるというのはインパクトがあったようで、クリスマス商戦の目玉となっていた。
また、PlayStation Portableの互換機能が備えられていたほか、PlayStation Mobileのアプリケーションが動作することもひとつの特徴。個人開発のゲームが携帯機で遊べるという貴重なゲームハードとしての役目も兼ね揃えていた。
2018年5月、ソニーは欧米で2019年3月31日にPlayStation Vitaゲームカードの生産が終了することを海外メディアKotakuなどを通じて発表。さまざまな乙女ゲーをPlayStation Vitaで展開していたアイディアファクトリーといったゲームパブリッシャーも、同時期にNintendo Switchへと移行する旨を明らかにしており、ハードとしての展開が終盤に差し掛かっていることがユーザーにも伝わっていった。
そして2018年9月に開催された東京ゲームショウ2018では、ファミ通などに掲載されたメディア合同インタビューにて、PlayStation Vitaが「国内では2019年までは生産を継続して、以降は出荷完了」となることが公表されていた。具体的にいつまで生産が行われるか不明だったものの、2019年2月時点で最新型となるPCH-2000シリーズが「近日出荷完了予定」となることが明らかになった。
ライター/渡邉卓也