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『Forza Horizon 6』先行プレイで「軽トラを魔改造」してみた。“時速285km”で日本の原風景をかっ飛ばせて最高。やはり、日本には「軽トラ」が似合う

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私は軽トラが好きだ。

レースゲームで遊ぶときも、私はスーパーカーよりも「軽トラ」のような普段レース場に出場しない「ロマン枠」に惹かれてしまう。

なかでも「農道のフェラーリ」と呼ばれる軽トラ「ホンダ・アクティ(1994)」は特別な1台だ。小柄な車体に似合わず力強いスペックは、現代の現場においても幅広い活躍をみせている。

『Forza Horizon 6』先行プレイで「軽トラ」を魔改造。“時速285km”で日本の原風景をかっ飛ばせて最高:レビュー_001

そんな軽トラが、日本を舞台にした新作レースゲーム『Forza Horizon 6』に登場する。「日本の原風景を走るなら、絶対に軽トラが良い」と常々思っていたので、これはもう乗るしかない。

しかし、本作には時速約300kmで疾走するスーパーカーが当たり前のように登場する。

それらと比較すると、アクティの最高速度は時速110km〜120kmほど【※】。ゆっくりと田舎道を走るのも楽しそうなのだが、いざスーパーカーに置き去りにされると、やはり悔しい。

※アクティの公式カタログスペックより推定

……そう、現実のスペックのままでは。

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『Forza Horizon 6』には豊富なカスタマイズ機能が搭載されている。

ならば、やることはひとつしかない。スーパーカーをも超越する、文字どおり本物の「農道のフェラーリ」に改造してしまえばいい。

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というわけで、こちらがほぼ限界まで魔改造を施したアクティだ。
パッと見は普段と何も変わらないが、とりあえずアクセルを踏み込んでみよう。

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ボッ

スーパーカー並のエンジンを積んだアクティのメーターが跳ね上がっていく。90km、150km、200km──そして285km。小さな箱型のボディが悲鳴を上げ、見慣れた日本の風景が爆音とともに過ぎ去っていく。

凄まじい勢いで風を切るアクティ。これならスーパーカーにも遅れを取らない。

ところが魔改造を施した結果、アクティは完全に手の付けられない「じゃじゃ馬」と化していた。

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速すぎてまともに操作できねぇ!!!

日本の魂とも言える田んぼ畑に落下するアクティ……。
私は、とんでもないモンスターを生み出してしまったのかもしれない。

ということで、本稿では軽トラを限界まで魔改造した筆者のドライブ体験を通じて、ついに日本が舞台となったオープンワールド・レースゲーム『Forza Horizon 6』が持つ自由度の高さについて紹介させてほしい。

文/TsushimaHiro
編集/実存

※当記事は、Xboxから商品コードの提供を受けて執筆されています。
※本稿で描写される運転は現実世界では非常に危険なため、決して真似しないでください。
※本記事にはストーリーの致命的なネタバレは含まれていませんが、ゲーム内に登場する一部の車両を紹介しています。事前情報なしで本作を楽しみたい方はご注意ください。


東京、富士山、白川郷。“自動運転”するだけで観光気分が味わえる

本作の舞台は先述したとおり、美しく表現された日本だ。
時速285kmで操作不能に陥った筆者のアクティは、必然的に道路を外れて日本風の大自然を物理的に飛び回ることになる。

とはいえ、本作には筆者のように「運転に自信がないなぁ」というユーザーでも安心な「自動運転」機能がついている。目的地を指定すれば、あとは勝手に車が移動してくれる親切仕様だ。

のんびりと日本の観光地巡りをしている気分を味わえる。

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また、本作には日本のアーティストの歌うJ-POPも多数流れる仕様。のんびりとさまざまな風景をながめながらカーラジオを鳴らすだけでも、ドライブ気分が味わえるのは本作の魅力のひとつとして挙げられる。

ネオンサインが煌めく東京の首都高ライクな都市部を抜け、荘厳な富士山をバックに桜舞い散る峠道を攻め、白川郷のような茅葺き屋根が並ぶ伝統的な集落を駆け抜けられる。

しかも、その広さは前作『Forza Horizon 5』にあった都市部の「約5倍」という、もはやよくわからないスケールを誇る。

さらに本作は、晴れや曇り、雨など天候や時間帯も変化し続けており、雨上がりにネオンが反射するアスファルトや、夕暮れ時のノスタルジックな海沿いなどの散策をしたり、「フォトモード」を用いれば一時停止して自由に撮影も楽しめる。

また、富士山や五重塔、東京タワーなど日本のランドマークらしきものが多数登場する本作だが、マップは現実の日本をそのまま縮小したわけではなく、「日本の美味しいところ」をギュッと凝縮したようなテーマパーク的な作りになっている。

北に行けば険しい雪山やスキー場があるし、南西には南国風のビーチも見られる。そのところどころに「見たことある通りだ」と思える部分もあるので、「あったかもしれない日本」を訪れたかのような気分になれる。

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白川郷も爆速で通り過ぎる魔改造軽トラ「アクティ」

公式が用意した“ガチの魔改造軽トラ”も登場。 豊富なカスタマイズ性にニッコリ

さて、本作には軽トラ「アクティ」以外にもさまざまな車種が登場する。

筆者の「アクティ」はひたすらに馬力を上げた結果“暴走する魔物”と化してしまったが、本作には最初から“正解の魔改造”を施された軽トラも収録されている。
それが速度重視の軽トラ「アタッキング・ザ・クロックレーシング ミニキャブ・タイムアタック(1990年-MITSUBISHI 269)」だ。【※】

※アタッキング・ザ・クロック・レーシング(Attacking the Clock Racing、通称:ATC)
2020年に誕生したレーシングカーのパーツ製作会社。ショーン氏とジェイミー氏が、自身の長年にわたる車両製作とレース活動で培ったスキルと知識を活かしている。上述した魔改造トラックは世界最大級のカスタムカーショー「SEMA Show 2023」にて絶賛され、ATCの知名度を確固たるものとした。

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巨大なエアロパーツとウイングを装着し、ガチガチにタイムアタック仕様へとチューニングされたこの軽トラは、筆者の魔界アクティと大きく異なる点がある。それは“安定”して速い点だ。

コーナーをすばやく曲がるその姿には、感動すら覚える。おふざけだけでなく、こうしたモータースポーツの歴史に残る本気の魔改造車を公式がしっかり収録してくれている点に、開発陣の異常なまでの車愛を感じざるを得ない。

そしてこの車も、撮影してみたら車体ごと残像になってしまうほどの速度で走る。

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上記のように最初からフルカスタムされた車両に乗れるのも本作の魅力のひとつと言えるが、本作にはエンジンの載せ替えから足回りの細かなセッティングまで、こだわって自分だけのマシンを組み上げるカスタム機能も備わっている。

車体とハンドリング、駆動系、タイヤとリアホイール、エアロと外装なども変更可能。突き詰めれば、自分が最も走りやすい仕様や場面ごとに最適なカスタムをすることとなるだろう。

また、一度登録したカスタムはプリセットに登録もできるので便利だ。

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ハチロクからデロリアンまで。映画やアニメでお馴染みの「浪漫の塊」な名車たち

ここまでやたらと軽トラばかり紹介してきたが、もちろん登場するのはスーパーカーや軽トラだけではない。本作はローンチ時点から過去最多となる550台以上のラインナップが揃っており、そのなかには映画やアニメで誰もが一度は目にしたことがある「浪漫車」たちがズラリと並んでいる。

以下に、とくに筆者のテンションが上がった名車たちをいくつか紹介しよう。

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トヨタ スプリンタートレノ GT APEX(通称:ハチロク)
言わずと知れた名作マンガ『頭文字D』の主役機。日本の峠道が再現された本作でこれを走らせれば、激しいユーロビートを脳内再生しながらドリフトを決めたくなること必至。

本作のペイント機能で、どこかの豆腐屋を彷彿とさせるロゴを描くプレイヤーが現れると断言できる。

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1982 デロリアン DMC-12
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場するタイムマシンとしてあまりにも有名な1台。無塗装のステンレスボディと特徴的なガルウィングドアが美しく、時速88マイル(約141km)に到達した瞬間、思わず炎のタイヤ痕を残したくなる。

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1963 フォルクスワーゲン ビートル
“意志を持つ車”が登場するレース映画『ハービー/機械じかけのキューピッド』シリーズの主役で、マンガ『名探偵コナン』ではアガサ博士の愛車としても登場。丸みを帯びた愛嬌たっぷりの名車だ。

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1963 フォルクスワーゲン TYPE 2 DE LUXE
数々の映画やゲームでお馴染みの、レトロで可愛らしいキャンピングカー(ワーゲンバス)。スピードこそ出ないが、日本の美しい海岸線をバックに写真を撮れば、「バンライフ」雑誌の表紙が入手できそうだ。

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1972 リライアント SUPERVAN 3
コメディ映像作品『Mr.ビーン』に登場し、ビーンのミニに毎回横転させられているあの青い三輪車だ。コーナーを強引に曲がろうとするだけで豪快に横転するポンコツっぷりは、本作でも健在なのか。ぜひその目で確かめてみてほしい。

1932 フォード DE LUXE FIVE-WINDOW COUPE
クラシックカーの王道であり、アメリカの象徴的な1台。むき出しのV8エンジンから放たれる爆音とともに、あえて日本の伝統的な町並みを流せてしまう。車体の後部にはいかつい荷物入れも搭載。旅がしたくなる。

また、本作にはマップのあちこちにある古い納屋に眠っている「隠された車両(バーン・ファインド)」を探し出す隠し要素も収録されている。

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一例として、映画『ワイルド・スピード』に登場する「ダッジ・チャージャー(Dodge)」と年式は違うものの同型の車両がホコリだらけの状態で発見されることもある。

また、東京のウォーターフロントなど人里離れた場所に隠された「日産フィガロ(1991年)」を発見した際にはつい「おっドラマ『相棒』に出てた車だ」となった。
さまざまな作品に登場している車を見つけるのも、本作の楽しみのひとつだ。


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圧倒的なグラフィックで描かれる日本の原風景と、ロマンあふれる550台以上の車たち。『Forza Horizon 6』は、ただ最速を競うだけのレースゲームではなかった。

ここは「軽トラに高級エンジンを積んで爆走したらどうなるだろう?」という妄想から、マニアックな名車での観光地巡りまで、プレイヤーのあらゆる「車へのロマン」を許容してくれる巨大な遊び場なのだと思う。

田んぼのど真ん中でひっくり返ったアクティの車内から、カーラジオ越しに流れるJ-POPを聴きながら見上げた夕焼け空は、なんだか妙に美しかった。さて、次はこのアクティでどこに行こうか。

とりあえずは、ブレーキの強化から始めるとしよう……。

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翼もないのに「スキージャンプ」で空を飛ぶアクティ

『Forza hrizon 6』はXbox Series X|S、PC (Windows、Steam) に向けて5月19日に発売される予定だ。

「プレミアム エディション」を購入したユーザーは、5月15日からプレイ可能となっている。また、PS5版については「今年後半に発売予定」で、記事執筆時点ではお気に入り登録のみ可能だ。

編集・ライター
『MOTHER2』でひらがなを覚え、ゲームと育った生粋のRPG好き。キャラメイクや物語が分岐するTRPG的な体験を好む生態。『Divinity: Original Sin 2』の有志翻訳を経て、『バルダーズ・ゲート3』を独力で全訳し完走。『ゴースト・オブ・ツシマ』の舞台となった対馬のガイドもしている。 Xアカウント(旧Twitter)@Tsushimahiro23
デスク
電ファミニコゲーマーのデスク。主に企画記事を担当。 ローグライクやシミュレーションなど中毒性のあるゲーム、世界観の濃いゲームが好き。特に『風来のシレン2』と『Civlization IV』には1000時間超を費やしました。最も影響を受けたゲームは『夜明けの口笛吹き』。
Twitter:@ex1stent1a

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