猫マグロ「人が嫌がる、恐怖を感じる部分を突く演出に注目」『怪異症候群』【ホラゲレビュー百物語】

画像は夕闇の季節より
画像は夕闇の季節より

【ゲーム概要】
 『RPGツクール2000』で制作されたアドベンチャーゲーム。プレイヤーは怪異に巻き込まれてしまった少女・姫野美琴を操作し、怪異から逃れる方法を探して探索を進めていく。美琴を追ってくる追跡者に接触してしまうとゲームオーバーになるので、マップ上にある撃退・退避ポイントの活用法がクリアのカギを握る。

猫マグロのひとことレビュー

 「口裂け女」や「トイレの花子さん」といった怪奇現象・都市伝説。ネットで探せば、体験する方法や条件はいくらでも出てきますが、誰もがそこから一歩先に進むことをためらうはずです。『怪異症候群』では、その一歩先に待ち構えているものが襲い掛かってくるのです。
 このゲームは敵の“怪異”を見事に表現し、プレイヤーに恐怖感を与えます。人の嫌がること、恐怖を感じるところをピンポイントで狙ってくる演出は、プレイする上でぜひ注目していただきたいポイントです。

 圧倒的な立場の敵の“怪異”に負けず劣らずの存在感を放っているのが、ストーリーとキャラクターたちです。むしろ、ゲームを進めるにつれ、“キャラクター”“ストーリー”“敵”、この3つの要素がどんどん魅力を持っていきます。プレイヤーに飽きを感じさせない、違和感を感じさせないーーさながら完成した1つの物語を読ませるかのように、どんどんゲーム内にのめりこませます。
 それを実現しているのが、このゲームの「ホラー」以外の要素のすべてとも言えるでしょう。プレイヤーを怖がらせる、というのがホラーゲームにおいて大事な点であるのは間違いありませんが、そればかりが注目するところではありません。「ホラー」要素は、扱いを間違えたら一気に存在感をなくします。それこそ、ただの小さな演出の1つになるでしょう。「ホラー」を飾る他の要素が弱くても、「ホラー」は消えてしまうでしょう。

 『怪異症候群』は、見事に「ホラー」を扱い、プレイヤーを怖がらせるというのはもちろんのこと、人を魅了するさまざまな要素を兼ね備えています。ホラーフリーゲームをプレイするならば、決して欠かすことができない作品です。

(動画投稿:猫マグロさん)

プロフィール
 「ゆっくり実況」という機械音声を使用した動画で人気を博し、自身もFPS、サバゲーをこよなく愛するアウトドア派ゲーム実況者。彼の主催するサバゲーミーティングは、初心者も楽しめると評判だ。銃器に関する知識なども豊富なことから、FPSの大会の際の解説役を務めることも多く、生放送への出演も多い。

怪異症候群 

発売年月日企画・製作プラットフォーム
2011年10月23日夕闇の季節Windows
特記事項
なし

 

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