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「不安や焦りを掻き立てる“音”がメンタルをガツガツ削る」『サイレントヒル』【ホラゲレビュー百物語】

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画像はサイレントヒル1を怖くないように実況してもらった。part2より
画像は【ニコニコ動画】サイレントヒル1を怖くないように実況してもらった。part2より

【ゲーム概要】
 行方不明となった愛娘を追って、ひなびた湖畔の観光地“サイレントヒル”を探索する男の物語。霧と闇に覆われた町で、ラジオのノイズとライトを手かがりに、迫る異形の生物を退けていくアクションアドベンチャー。“アメリカンモダンホラー”を目指したと言われるように、リアルに描かれたありふれた町に潜む違和感がプレイヤーに絶えず緊張を強い、同時期のホラーテイストのアクションアドベンチャーゲーム群と大きな差別化がなされている。そのため人気も高く、コンソール、ハンドヘルドを問わず数多くの続編が作られ、PlayStation 4のプレイアブルティザー『P.T.』が、未完成となったが小島秀夫監督による『サイレントヒル』の続編のテクニカルデモであったことも知られている。

編集部ひとことレビュー

 映画化されるなど、全世界で人気を誇る『サイレントヒル』シリーズ第1作目。
 本作は、ド派手な演出は少ないのですが、本能的な恐怖を煽ってくる“暗闇”と、“不気味なクリーチャー”、そして不安や焦りを掻き立てる“音”で、ジワジワと締め上げてくるような恐怖が印象的でした。

 なかでも、個人的にメンタルをガツガツ削られたのが“音”です。
 初めてプレイしたとき、濃い霧に覆われたゴーストタウンは、主人公の足音と風の音だけが響くほど静かなのに、突如として電話のベルのようなノイズ音が鳴ったときは、そりゃあもうビビりました。
 このノイズ音は、付近に敵がいることをお知らせしてくれるラジオで、霧の向こうの敵を感知してくれる必須アイテムなのですが、それを理解していても慣れるまではとにかく驚かされます。

 また、“裏世界”と呼ばれる血や錆にまみれた真っ暗な世界に突入すると、静寂な世界から一変して、不安を煽るようなサウンドが。
 この音楽は、トラウマ級に怖い。そこにノイズ音がアンサンブルされた日には、かなりのダメージを食らいます、精神的に。

 ヘッドフォンをすると、さらに怖さが増すので、ホラーゲーム好きはぜひともお試しあれ!

(動画投稿:ペトペトさん)

サイレントヒル

発売年月日開発元/発売元プラットフォーム
1999年3月4日コナミPlayStation
特記事項
廉価版(2000年『サイレントヒル コナミ ザ・ベスト』、2002年『サイレントヒル PS one Books』)あり

(C)1999 KONAMI COMPUTER ENTERTAINMENT TOKYO ALL RIGHTS RESERVED.

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