編集部ひとことレビュー
『かまいたちの夜』に触発されて作られたと言う、それなりに古いソフトだが、フリーゲームのサウンドノベルとしていまなお人気が高い『1999ChristmasEve』。
物語はクリスマス・イブの夜に襲い来る怪異を、男女ふたりで切り抜けるといったもの。主人公が予約を取った宿に向かう途中、乗っていた車が故障をしてしまい、近くにあった不気味な教会に立ち寄ることになるのだが……。
道中は選択肢を何度も選びながら、テキストを読み進むオーソドックスなスタイル。
ただし、いまも語り継がれているだけあって、不気味なBGMや、いきなり現れる怪現象のグラフィックなどの演出に驚かされることだろう。得体の知れない森をさまよったり、謎の殺人鬼に襲われたりと、雰囲気もバッチリだ。
余談ではあるが、タイトルにもあるとおり、テキストには1999年ごろの世情が盛り込まれている。
ホテルのうんちく話やスキーの話など、若干バブルの残り香が漂うテキストを楽しむことができるのも、いまとなっては懐かしいかぎり。
選択の難度はかなりシビアで、正解ルートを見つけるには相当に骨が折れる。現在は入手できてもPCの動作環境を整えるのが困難なため、動画でその苦悩を味わうのもいいだろう。
1999ChristmasEve
発売年月日 | 開発元/発売元 | プラットフォーム |
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2000年 | 1999ChristmasEve Project(横浜かまいたちファンクラブ) | Windows |
特記事項 | ||
なし |