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「追跡者が突然現れたとき、恐怖と緊張で頭の中が真っ白に」『DEMENTO』【ホラゲレビュー百物語】

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画像はプレイステーション® オフィシャルサイトより
画像はプレイステーション® オフィシャルサイトより

【ゲーム概要】
 錬金術にまつわる狂気を題材とした、アクションアドベンチャー。プレイヤーは謎の古城に拉致された少女・フィオナを操作し、ホワイトシェパードのヒューイと協力して、さまざまな即死トラップや追跡者から逃れつつ脱出を目指す。元々は『クロックタワー』シリーズの続編として制作されており、ゲームシステムや演出などは、同シリーズから受け継いだ部分が多い。

編集部ひとことレビュー

 『DEMENTO』は、ヒューマン、のちにカプコンから発売された『クロックタワー』シリーズの続編として企画され、新作として成立したタイトルという。
 そのためか、『クロックタワー』の最終作『3』と『バイオハザード』シリーズのゲームシステムをどちらからも受け継いでいる作品だ。

 それだけに、遊びやすさはピカイチ。それは没入感の手助けともなり、いつの間にか『DEMENTO』という作品の持つ“ゴシックテイスト”の本格的なサイコホラーに引き込まれていくことになる。

 恐怖のポイントは、『クロックタワー』の血を引く“追跡者から逃れる”怖さ。
 残酷&グロテスクな演出に耐えるというよりも、何者かの追跡から逃れ続けねばならない緊張感と絶望感が、メインに据えられているのだ。
 ほっとひと息ついたところで突然目の前に追跡者が現れたとき、恐怖と緊張で頭の中が真っ白になるだろう。

 広大な屋敷を探索して、集めたアイテムとヒントを組み合わせて謎を解いていく、アドベンチャーゲームとしての質の高さも魅力。
 愛犬のヒューイを活用した仕掛けの突破や敵の排除にも、本作ならではの個性が光る。

 身の毛もよだつ恐怖はもちろん、良質な謎解きを楽しみたい方にもオススメしたい一品なのだ。

(動画投稿:バッカスさん)

DEMENTO

発売年月日開発元/発売元プラットフォーム
2005年4月21日カプコンPlayStation 2
特記事項
廉価版(2006年『デメント カプコレ』)、PlayStation 2アーカイブス版(2015年)あり

(C)CAPCOM CO.,LTD.2005 ALL RIGHTS RESERVED.

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